鬱病の後の低空飛行は改善できるもの
鬱病は再発率の高い病気であると知られています。ですが「以前のような状態に戻れない」「本調子まで回復しない」という方が多いのは、意外に知られていません。
もし貴方がそれは仕方のない事だと考えているなら、直ぐに考えを改めてください。正しい取り組みをすれば、鬱病になる前と同じ状態まで、いえもっと高いレベルまで心を改善していけます。
本調子ではない状態とは
- 前よりも体力が落ちている
- 現実感がなく、世界がぼやけている
- 集中力がない
- 心がざわつく
- ストレスに弱い
といった症状が、何となく残っていませんか? 鬱病という程ではないけれど、本調子とは言い難い。低空飛行を続けてしまうケースがよく起こります。
確かに鬱状態が最もひどい頃に比べれば、今はかなり楽になっています。医師や周囲の人間も、完治したと見ているかもしれません。けれど元通りではないのです。
心の異常反応はむしろ悪化している
鬱病の本当の原因は、ストレスでもなければ過労ではありません。これはバランスを崩す原因であって、大元の原因は心の異常反応にあります。この事について詳しくは、→ 鬱病の解説ページをご参照ください。長文になりますが、鬱病に至るプロセスを完全にご説明しています。
鬱病が治った、または治ったように見えるのは、休息や環境・状況の好転によって、自分自身の精神エネルギーが戻ってきたからです。太陽光を浴びるなど生体リズムが調整される、身体を温めたことなども、そこに貢献しているかもしれません。
鬱病は、心の異常反応が、理性を突き破って引き起こされます。鬱病が治ったように見えるのは、この異常反応を再び抑え込めるようになったからです。休息によって鬱病が治るメカニズムは、正にここにあります。
しかし心の異常反応は、一度、活性化してしまうと元の強さ(弱さ)には戻せません。それを抑え込むのには、以前の鬱病になる前よりも、大きな精神エネルギーを費やさなければならないのです。
抑え込めるようになって表面上は安定していますが、心の異常反応それ自体は、むしろ悪化して深刻化しています。
心の異常反応がクリアになれば、鬱病になる前よりも元気に蘇る
心の異常反応そのものがクリアになれば、異常反応を抑え込む努力そのものが不必要になります。
実は心の異常反応は、合理的で正常な精神エネルギーが分離して出来たものです。異常反応が存在すること自体が、既に精神エネルギーをロスしている事なのです。更に異常反応を抑え込むために使っているエネルギーも、同様にロスになります。
例えば精神エネルギー全体の30%が異常反応に奪われ、それを抑え込むために20%のエネルギーを使っているとすれば、残りの50%で精神が運営されている事になります。もし心の異常反応が完全にクリアになれば、それだけで30%の精神エネルギーが戻り、抑え込むための20%についても使わなくて良くなります。100%の完全な姿で、精神エネルギーが発揮できるようになるのです。
それは間違いなく、鬱病になる以前よりもバイタリティーや前向きさに溢れ、能力を存分に発揮できる状態です。鬱病が治った後の低空飛行から、鬱病になる前よりも元気に蘇ります。
体力までもが向上する
心を動かすエネルギーは、大元では肉体を動かすエネルギーも兼ねています。精神エネルギー全体が改善されれば、心の健康だけなく、肉体の健康までもが向上します。特に大きな肉体の問題がなくても、「前よりも疲れ難くなった」といった実感が得られます。
一義流気功なら異常反応を解体し、根本から改善できる
一義流気功であれば、元凶である異常反応そのものを解体できます。
これは認知療法やカウンセリング、その他の一般的な気功では不可能です。鬱病が治った後、本調子に戻らない人の多くが「頭がクリアに働くようになった」「目の前が明るくなった」という感想を持ちます。