現実感とは
今、自分が生きて存在している。目の前に見える物は、確かに存在して有るものだ。こうした感覚が、現実感と呼ばれるものです。
現実感が強いとは、自分の存在も含めて、そこに有る物が確かに実在していると確信できている状態です。現実感が薄くなってしまうと、実在していると理解は出来ても、その印象が弱くなっています。
認知に使うエネルギーが足りない
誰にでも理解し易くするために、失恋を取り上げてご説明します。どんな方でも、一度くらいは経験があるのではないでしょうか。失恋をなさった時に、ボーっと呆けてしまった時があったと思います。失恋で思い当たらなければ、試験で落ちた時や大切な何かを無くした時を思い起こしてみてください。
呆けている時に、現実感はありましたか? 昨日までと同じ世界に住んでいるとは思えないくらい、目に見える物すべてがボヤけてしまったと思います。それが現実感のなさです。
失った恋人に精神エネルギーの殆どが吸い寄せられ、残されたエネルギーはほんの少しです。物を認知するにも、精神エネルギーを使います。ですから認知する力が不足して、そこに実在するものを確信できなくなってしまうのです。
失恋などであれば、大抵は一時的なもので済みます。精神エネルギーが失恋から取り戻されれば、認知力が上がって現実感も取り戻せます。個人的な経験でも、最長で二カ月ほどで抜け出せました。
けれど慢性的に現実感を喪失している人は、一時的な衝撃とは違う理由で、精神エネルギーの量を少なくしてしまっています。
過去に置いてきた心
もう平気だと思っていたことが、何かの切っ掛けで思い出され、泣いてしまった経験はありますか? 怒った、イライラした、落ち込んだという経験でも同じです。もしあるなら、それは本当には、平気ではなかったのです。
過去に起こった出来事を、このように少しでも気にしていると、精神エネルギーも吸い寄せられています。つまり過去にエネルギーが分散してしまいます。人間は長い間を生きている内に、こんな分散を多く抱えてしまっています。
今を認知するエネルギーが不足すれば、現実感は薄れます。
チャクラの不備
チャクラとは、肉体と魂とを結びつけるものです。魂とは精神エネルギーの本体を指すような言葉で、肉体を支配してコントロールするものです。
チャクラが弱くなると、肉体として持つ心の動きも弱くなります。精神エネルギーが肉体上で発揮できずに、それが現実感を薄れさせます。
現実感を取り戻すには
過去に置いてきたエネルギーがあれば、それを今の自分に取り戻すこと。チャクラが弱くなっていれば、それを強く機能させること。
今を認知するために必要なエネルギーを回復させれば、現実感は自然と取り戻せます。
施術を受けて現実感を取り戻された方は、多くいらっしゃいます。また施術を受けて変化をして、初めてそれまでの自分にあった現実感の薄さに気付かれる人も多いものです。私自身も、自分が変わってみて気付いた一人です。