慢性化、癖になっている方
一時的な症状で治まる場合には、大きな問題はありません。中々痛みが取れずに慢性化している場合、癖になって頻繁に捻挫を起こすケースについて書きます。
慢性化して痛みが中々取れない場合には、その捻挫の箇所に体内毒素が押し寄せている状態だと推測されます。この排出が一段落しないと、痛みが治まりません。 またアイシングなどで冷やして対処している時には、それが原因かもしれません。冷やされれば熱が下がり痛みも軽減しますが、組織の活動は落ち、修復に時間がかかって しまいます。身体は基本的には、冷やされて良い事はないのです。消炎鎮痛剤が含まれる湿布を貼っている場合も、それが治癒を逆に遅らせます。血行を悪くする作用があるためですが、当然、修復力も減退します。
癖になって、頻繁に捻挫をしてしまう場合には、その箇所の修復がされ切れず、弱っていると考えるのが一般的だと思います。そういった場合も多いのですが、 根本的には、前述の毒の出口の話と並行します。体内毒素の排出の手段として足首の捻挫がありますので、常にその準備がされている状況です。溜まっては捻挫で 出し、溜まっては出しを繰り返します。
改善法
捻挫そのものを治すというよりも、治らない原因を取り除いてあげる方向性が必要です。捻挫に頼らなければいけないのは、よほど体内毒素の蓄積が進行して緊急性 があるのか、他の通常の出口(汗、大小便、生理など)が上手く働いていないのか、何れかです。身体機能を正常化させ、意識的に排毒を促していきます。
気功による施術を行うと、患部に対して措置をしていなくても、その場で痛みが軽減する時も多いのです。私自身の経験でも、テニスをしている時に足首を捻挫して しまい、通常でしたらリタイヤのケースでした。経絡(気の流れ道)の循環を良くする措置を行って毒素の排出を促進させる事で、プレーを続けていた記憶があります。
固定はすべき?
固定をすれば、その分、損傷部分の負担は減ります。けれども、もし痛みが我慢できるレベルであったなら、固定をせず、無理をしない範囲で動いても大丈夫です。 どの程度の負担をかけて良いかは、痛みが教えてくれます。痛みは負担をかけないようにして欲しいというメッセージですから、逆に言えば、痛みが出ない範囲では 動いて良いのです。