一般的な認識との違い
一般的に健康な状態とは何か? と問うた時には当然「病気をしない」というニュアンスが含まれます。決して間違い ではありません。しかし病気や症状にも、意味があります。病気と一言で表現しても、そこにある意味は様々です。結局は心身がより健康であろうとする過程で、 病気や症状が表面化する場合も多いのです。
心身が健康な状態とは、その統合的な機能が正常に働いている状態を指します。ですから毒素を解消させるために、損傷を修復させるために、心身のバランスを保つために、時として病気や何らかの症状が出ます。これら症状は、主観的には発熱や気だるさ、痛みなどの不快な症状を伴うものです。そうやって体 内に毒素や不要物を蓄積させず、損傷も深刻なレベルには至らず、極端に心身の均衡が崩れない状態が、大きな目で見れば健康なのです。
よく病気らしい病気をした事がないという人が心臓疾患や脳溢血などで突然死するケースがありますが、これは健康な人 が突然故障したわけではありません。体内毒素の長年に及ぶ蓄積や、潜在的な機能上の不備などが、その人を突然死に至らしめるのです。普段からよく風邪気 味になるとか、あちらこちらが痛いと言っているような人は、小まめに毒素を輩出し、損傷部分が修復され、心身の均衡を保っている事になりますので、案外長生き するものです。
エネルギー吸収と排出とのバランス
生命は必要なエネルギーを吸収し、不要な物や毒素を排出させる事で維持されます。食物摂取と排泄の例が、最も解り易 いでしょう。酸素を吸収し、二酸化炭素を排出する呼吸も同様です。
現代の日本人は、このエネルギー吸収と排出とのバラ ンスが悪く、心身の健康を損なう傾向に強くあります。それが 様々な病気や症状に結びついているのです。膠原病、自己免疫性疾患、自律神経失調症など、原因や治療法が現代医学で解 明されていない分野でも、この側面から説明が出来ます。またそれに基づいた取り組みによって、多くの人達が実際に病状 や症状を良くしていっている事実は、決して見過ごしてはいけません。
心身の良い状態では到底ないけれども、悪環境の中でそれなりに長生きしている…… というよくある現代人の好ましくない様子は、少しの気づきで改善が可能なケースも多いのです。
もっと前向きに健康を考えよう
病気や重い症状を、人間はなぜ嫌がるのでしょうか? 答えは三つあります。
- 辛い
- 生存を脅かされる
- 能力を発揮できなくなる
痛い、ダルいといった症状は、誰でも辛いものです。その辛さから解放されたいと願うのは、当然です。病気によっては、命さえ奪われる場合もあります。命を守ろうとするのも、やはり当たり前の思いです。
そして三番目の、「能力を発揮できなくなる」です。病気や症状に悩まされれば、当然、能力は発揮できなくなります。でも明確に具合が悪くなっていなくても、実は心身の見えない不具合が、能力を抑え込んでしまっています。
ここでもう一歩、もっと健康を突き詰めて考えてみてください。健康というのは、より良く心と身体が機能している状態です。ただ病気や重い症状がなければ、それで完璧に健康であるとは言えません。人間の健康には、もっと上の可能性が秘められているのです。
ほとんどの人間は、自分自身の能力を、決して満足に発揮してはいません。おそらく10%にも満たないラインで、健康や不健康を考えています。体力も知性も精神力も、もっと優れた能力を発揮できるラインが、大きな可能性として広がっています。
病気でなければ良いという「消極的な意味での健康」から、より強く優れた機能を発揮できる「積極的な意味での健康」を、もっと前向きに考えてみては如何でしょうか。それがより良い人生を送るための基礎なのです。仕事、日常生活、恋愛、結婚、趣味など、全ての人間の行動の基礎に健康はあります。
一義流気功では、消極的な意味での健康を超えて、積極的な意味での健康を視野に入れた取り組みをしています。