心と身体、生き方の総合気療 東京都荒川区の気功治療院
一義流気功治療院

健康へ導く知恵

パニック障害、パニック発作

パニック発作のスイッチを入れるのは、心の異常反応(エラー)

パニック発作が起こる切っ掛けは、人それぞれです。人混み、広い空間、家の中、乗り物、夜になるとなど、何がスイッチになるかはその人次第。
明確に嫌な体験があり、それを思い出す事で発作が出るのは理解しやすいと思います。ですが不可解なことに、本人にはそのスイッチに心当たりがないケースもあります。例えば、確かに過度なストレスがあったという状況が原因だとは察しが付くのですが、かと言って何故、人混みが駄目になるのか見当もつかないのです。これは何故でしょうか?
ここでキーワードとなるのは、心の異常反応(エラー)です。人間は誰しも、心の中に多くの異常反応(心のエラー)を抱えています。異常反応とは、合理的ではない心の反応の事です。無害なものが怖かったり不安だったり、自分の脅威のように感じられます。それは数百~千という数になり、全てが無秩序に解放されてしまえば、とても正気を保っていられません。 → 詳しくは、心の健康3 エラー/異常反応 をご参照ください。

異常反応を引き起こすスイッチは、日常に溢れている

心の異常反応(心のエラー)とは、危険ではないものを怖がってしまう潜在意識の狂いです。数百~千という数になるそれは、例えば赤や青という色に反応したり、丸や四角という形に反応したり、テレビや日常会話といった当たり前にある音に反応したり、におい、肌に触れる感覚、状況などに反応します。
異常反応を引き起こす対象は、日常の中に溢れています。
<過去に人前で恥をかいたから>といった、明確に思い当たる原因がある場合でも、その殆どのケースで異常反応が関わっています。
異常反応が結びつかない辛い体験は、人間にとって脅威ではありません。時間が経過すれば、自分自身で容易に乗り越えられるのが普通です。

ナイフや拳銃を突きつけられている様な日常

心臓がドキドキする、呼吸が苦しい、胸の圧迫感、汗をかく、体や手足が震える、狂ってしまうような感覚といった症状は、全て脅威を感じた時に出てくるものです。
実際の普通の生活ではなかなかありませんが、ナイフや拳銃を突きつけられ、命の危険を強く感じていると想像してみてください。私も過去に刃物を突き付けられ、脅され、このような症状が出た経験があります。
心が異常反応に翻弄されている状態は、何でもない日常が、まるでナイフや拳銃を突きつけられている様に感じられてしまいます。パニック発作が起こるのは、心の中身を見れば、不思議でも何でもありません。

恐怖が強くなると意識は飛ぶ

恐怖が強くなってくると、心はオーバーヒートを起こすようになります。真っ白になるような感覚で、恐怖を一瞬にしてマヒさせようとします。
これがパニック発作の症状の中にある、めまい、現実感のなさといった症状の正体です。

薬でパニック障害は治らない

抗不安薬によってパニック発作を抑えることは出来ますが、治る訳ではありません。
ベンゾジアゼピン系の薬は、中枢神経の信号の流れを抑制します。これによって、不安や興奮などの心の動きを妨げます。心の動きを表面上で操作しているだけで、原因は何一つ解決されていません。

認知療法はどこまで期待できるのか

認知療法とはつまり、考え方や捉え方を整理して、異常反応に対抗しようとする取り組みです。異常反応そのものは消せませんが、それに対抗する技術が身に付きます。湧き上がってくる異常反応による不安や恐怖を、感じた後で理性ですぐに修正しようというのです。 
ただこの方法には限界があります。理性の力が優位に立っていなければ、異常反応には打ち勝てません。軽度のパニック障害で、理性の力が十分に発揮できる人でなければ、高い治療効果は期待できません。
また仮に認知療法によって改善したとしても、それはパニック発作を力で抑え込んでいるだけで、完治したとは評価できません。ストレスや疲労などによって理性が弱まってくれば、当然、高い確率で再発してしまいます。

一義流気功なら異常反応を解体し、根本から改善できる

一義流気功であれば、元凶である異常反応そのものを解体できます。
薬で感情や気分を調整するのも、休息を取るのも、認知療法を行うのも、問題を根本的には解決するには至りません。多くのケースで、こうした一般的な対処法も有効です。けれどもっと根本から改善しようと思えば、異常反応を解体してクリアにする以外に道はないのです。
これは初回の体験でいらした方でも、「思考がクリアになった」「気分が楽になった」など、その場で何らかの実感を持って頂ける場合が多いです。