症状の意味
女性の更年期障害は、一般的には、閉経期前後の45~55才頃に起こります。エストロゲン(ホルモンの一種)が減少し、ホルモンバランスが崩れる事で発症します。 脈が速くなる、動悸、めまい、血圧の不安定、耳鳴り、微熱、生理不順など、多くの症状を引き起こします。
閉経時期は、もう子供を産む準備をしなくても良いと、身体が大きく変わる時期です。身体は常に、健康であろうとします。今度は子供を産まない事を前提にしたシステム に切り替えようとするのです。切り替えは、そうそう簡単にはいきません。生理には体内毒素を排出する大きな役割も兼ねられていたのですが、その手段を一つ、失う事に なります。全体のバランスが崩れて、新しい体制が整えきれない。これが更年期障害の姿であり、症状の意味になります。
全体のバランスを整える
西洋医学ではホルモン療法を試みる事が多いようです。こうした外からの手段でも、ある程度のバランスは整えられます。けれども身体全体の機能とバランスを取り戻して いった先に、内からの改善の先に、本当の意味での解決があります。
身体は新しい体制を整えようと、新しい秩序を確立しようと、常に全力で試みています。様々な症状の陰には、身体の懸命な頑張り があります。ただ今の状況では、何らかの事情があって、上手く働けないのです。身体を根底から立て直して、機能を取り戻して全体のバランスが整えば、症状は自然と改善します。 その事情は、人によって体内毒素の蓄積であったり、精神的な問題であったり、冷えであったり、様々です。