高血圧は異常ではなく、手段
高血圧と診断されれば、多くの場合、降圧剤が処方されます。この薬は身体が血圧を上げるシステムを妨害して、コントロールするものです。例えば心臓の機能を弱める薬も存在します。高血圧ではなくなるので、これで健康に近づくのでしょうか? いえ、違います。より不健康な状態に追いやられてしまいます。そもそも血圧が高くなるのは、血圧を上げる必要があるからです。例えば脂肪が血管に詰まるなどして、血管が細くなっている状態があるとします。血圧を上げて血流量を確保しなければ、組織に必要な栄養が供給できません。だから血圧を上げてカバーするのです。医者の立場で高血圧の原因が不明だとしても、身体は何か必要があるので、血圧を上げています。それを血圧が上がってしまう身体の故障のように考えるから、単純に下げておこうという発想に至ります。
このように強制的に血圧を下げられてしまった結果、身体は必要な血流量を確保できず、組織はエネルギー不足に陥ります。また老廃物の排泄も滞り、体調悪化を招くのです。数値上では血圧が高くても、そちらの方が主観的な体調は良かったりします。また実際、血圧を下げる薬を常用して寿命が伸びたデータもなく、むしろ降圧剤を使わない人の方が長生きをしているデータがあります。身体はその時々の精神状態や身体の状態に合わせて、血圧を上げたり下げたり調整をするのですが、これを常に邪魔され続けられている状態がどのようなものか、考えるとゾッとしませんか?
高血圧を改善するには
高血圧自体は身体がバランスを保とうとする手段ですから、これ自体を改善しようとしても本質的には意味がありません。また血圧を高くする事でバランスが取れ、主観的に健康で長生きが出来るようであれば、そこに問題は発生しません。しかし多少血圧を上げる事ではカバーしきれない状況になれば、何らかの対応をしていく必要があります。これは勿論血圧を下げるという措置ではなく、血圧を上げる必要をなくして負担を減らしてあげる方向です。食事の改善、ストレスの軽減、冷えの改善など、その背景は様々です。