パニック障害とは、何なのか?その一般的な構造と原因に、一義流気功から見たそれらを合わせて、より詳細にパニック障害の正体をお伝えします。その上で、どうすれば改善するのかも自ずと明らかになります。
一般的に、パニック障害とは何か?

原因
脳内伝達物質のバランス異常
パニック障害は、情緒を安定させるセロトニンと、危機感をもたらすノルアドレナリンとのバランス異常によって発症します。セロトニンが少なく落ち着かない状態で、ノルアドレナリンが過剰分泌されて怖ろしい危機感が襲い掛かってくる状態です。
遺伝
パニック障害は、遺伝することで知られています。遺伝率は30~50%と言われています。
性別
女性の方がリスクが高く、男性の約2倍になっています。
ストレスやトラウマ
発症した多くの人が、ストレスやトラウマを起因にしています。
原因のまとめ
パニック障害になりやすい遺伝的資質、性別があり、そこにストレスやトラウマが切っ掛けになってパニック障害が発症すると考えられます。ただ割合的には少数ですが、特に精神的な圧迫がない状態で発症する例も報告されています。
症状
パニック障害の症状、パニック発作の本質は、強い危機感に対する心身の反応です。明らかに何かをトリガーにして症状が出ることもあれば、不意に出ることもあります。また睡眠中に突然というケースも珍しくありません。
精神の症状
強い不安と恐怖
これはパニック発作の原因、そのものです。強い不安感と恐怖が襲いかかります。
死への恐怖
この恐怖には、二つの側面があります。一つには、『逆算で推測される死』です。正に死に直面するレベルでの強い不安と恐怖から、冷静に判断ができない状況の中、「今、自分は死の危機にある」と誤認します。もう一つには、『死を強く意識させる肉体症状』です。胸の痛み、呼吸困難は、死を強烈に連想させます。
自分を見失う恐怖
あまりに強い不安と恐怖から、自分をコントロールできない、精神が崩壊すると感じられます。
現実感が薄れる
強い不安と恐怖が逃れるため、感覚を麻痺させます。あるいは、現実を現実として認識する余裕がなくなります。
予期不安
またパニック発作が起こるのではないか?と、警戒、不安にさせられます。特に発作を起こした時と似た状況に対して、警戒心が強くなります。
肉体の症状
動悸、心臓が激しく鼓動し、窒息するような息苦しさに襲われます。多くの場合、胸の圧迫感、胸の痛みも伴います。その他、発汗、めまいやふらつき、手足のしびれ、お腹の違和感と吐き気、肩や首などの硬直と痛み、などを伴います。
治療法
精神薬
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の中長期の服用が基本です。脳内のセロトニン濃度を高めることで、不安や恐怖を軽減します。発作時には、ベンゾジアゼピン系抗不安薬で脳の興奮を鎮静化させることもあります。但し依存性があり、注意が必要とされています。三環系抗うつ薬でセロトニンとノルアドレナリンのバランスを整える方法もありますが、副作用の強さが課題になっています。
認知行動療法
パニック発作の原因となる思考や行動パターンを修正する治療法。患者は発作時の状況や感情を分析し、不安を引き起こす誤った認知を修正します。
生活習慣の見直し
睡眠不足、疲労、ストレス、食生活などが背景として関わってくるので、それらの修正を指導します。但しこれは、医療機関によって対応はまちまちです。
一義流気功では、パニック障害にどう対応する?

一義流気功では、パニック障害を主に心の毒との関連で捉えています。心の毒(精神的苦痛)を減少させながら、肉体も同時に整えることによって対応します。
一義流気功から見たパニック障害とは?
パニック障害は脳の異常ではない
一般的な医療では、パニック障害を脳の異常と捉えます。けれども一義流気功では、脳そのものを異常であるとは考えません。危機的状況に陥った時、セロトニンの分泌がされず、ノルアドレナリンの分泌が多くなるのは当たり前です。脳を興奮状態にして、爆発的な瞬発力をもって危機から脱するためです。
そこで「強いパニック発作では、肉体の自由が利かなくなる。逆に危険になるのでは?」と、疑問を持たれる方もいるでしょう。確かに、その通りです。これは構造上の不具合で、例えば体を守るための発熱や炎症が、その肉体を滅ぼしてしまうこともあります。過剰になれば、本来の目的とは逆行した作用も起こります。ですから、パニック障害と診断される前段階には、危機感を覚えて頑張るような正常な姿もあるのです。
ですがパニック障害として診断される段階にあっては、心の故障のようにしか見えません。これを脳の異常と認識するのは、無理のない話です。
過剰な心の毒に対する、正常な反応
脳の故障でなければ、何なのでしょうか?一義流気功では、脳の故障ではなく、そもそもの限界として捉えています。人間がゴリラに力で敵わないからと、チーターよりもスピードで敵わないからと、筋肉の故障ではないのと同じです。
生き物の第一目標は、生存です。ですから生存を脅かすものは、恐怖の対象になります。怖いから、逃げる、遠ざける、近寄らない、といった行動を取れます。これは知性の低い段階から受け継がれた原始的な反応で、必ずしも合理的ではありません。例えば過去のトラウマは、今の脅威ではありません。父親から虐待を受けたからと、他の男性は違う人間です。こうした違いがあっても、心は怯えます。自尊心が傷つけられた、恥をかいた、といった生存には関係のない苦痛も、命の危機と同様に扱われます。
過剰な心の毒は、心からすれば生存を脅かす逼迫(ひっぱく)した恐怖です。ノルアドレナリンを分泌して爆発的な行動を起こし、そこから逃れる、あるいはその対象を打ち負かさなければなりません。ただ多くの場合、完全な逃げ場はなく、打ち負かす対象が目の前にいる訳でもありません。行動を起こせないまま、極端なホルモン分泌状態に潰されてしまうという形です。ですから脳としては、その機能を普通に発揮しているに過ぎません。
睡眠中に発作が起こるのは何故?
睡眠中に、不意にパニック発作が起こる。何も切っ掛けはないのに、何故?と不思議に思われるでしょう。睡眠は、心身の集中メンテナンスです。その中には、心の毒の処理も含まれます。潜在意識が心の毒とその出来事に対峙し、心は苦痛を再体験しています。それに反応して、パニック発作が起こるケースがあります。また「眠っている間に発作が起こるのが怖い」という予期不安そのものが、トリガーになるケースもあります。

遺伝はどう捉える?
当たり前ですが、パニック障害自体は遺伝しません。ただパニック障害になりやすい体質は遺伝します。ですから遺伝だからと諦めるのではなく、遺伝以外の原因を減らしてあげることで抜け出せますし、予防もできます。
一義流気功で行われる取り組み
異常反応の解体と心の毒の減少
異常反応の解体は、一義流気功独自の治療法です。異常反応は心の毒を溜め込み、ストレスとトラウマを強くします。大量の異常反応を抱えることで、心の自然治癒とのバランスが崩れ、心の毒が蓄積。結果として、パニック障害に陥りやすい状況が作られます。
この異常反応の解体によって、心の毒を減少させ、ストレスとトラウマを弱くさせます。
肉体への治療
過労、自律神経の乱れ、など肉体の問題も、パニック障害への対応では軽視できません。メンタルへの直接的な対応と並行して、必要に応じて肉体への治療も施します。
価値観、考え方の指導
ストレスを溜めやすい、心の毒を生み出しやすい価値観や考え方にある時、その修正も必要になります。何かを変える必要性がある人も多いですが、実は変えなくて良いもの、変えようのないものを何とか変えようと、出口のない迷路に入ってしまっている人もいます。その人に合わせて、的確な価値観と考え方の指導を行います。
潜在意識から情報を引き出す
全ての取り組みは、潜在意識から情報を引き出した上で行われます。ある人は異常反応が大きく、その解体が必須です。またある人は、異常反応はさほど高くないものの価値観や考え方で自分を追い詰めています。この場合、それを組み替えるのが必須です。またある人は、異常反応が大きく、身を置く環境も過酷で、価値観や考え方でも自分もさらに追い詰めています。全ての要素をてこ入れして、トータルで改善できるラインまで持ってくる必要があります。
このように同じパニック障害という状態でも、それに至った個々の原因、事情は異なります。潜在意識は、それを詳細に伝えてくれます。
一般的な気功治療
一義流気功の治療法は、かなり特殊です。ここで少し余談にはなりますが、一般的な気功治療についてもお伝えします。気を入れる、気の通りを良くする、などでバイタリティーを上げて心身のエネルギー状態を整えます。邪気を抜けば、ストレスが減ります。個々の先生で違ってくるとは思いますが、前向きな効果は期待できます。
まとめ、結論
一般的にパニック障害は、セロトニンとノルアドレナリンの分泌異常、脳の病気と捉えられています。なりやすい遺伝があり、多くはストレスやトラウマを直接の原因にして発症します。治療法としては、精神薬、認知行動療法、生活習慣の改善などが行われます。
一義流気功では、それを脳の病気とは捉えません。生き物としての一つの限界とし、脳はあくまでも正常に機能を果たそうとしているだけとします。潜在意識から原因を引き出し、異常反応の解体と心の毒の減少、環境を変える、価値観や考え方の修正、肉体の改善など、個々の事情に応じた取り組みをします。
小池義孝の本
『知るだけで防げる うつの本』は、異常反応と心の毒との関係性を説明。『忘れたい過去が最短1分で消える!』は心の毒を自分で消すワークをご紹介しています。



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