異常反応を知れば、精神疾患だけではなく、メンタルヘルス全体に革命が起こります。一義流気功で行っている異常反応の解体は、それ程に精神領域に大変革をもたらします。
異常反応とは何か?

潜在意識の不合理な恐怖心
潜在意識と顕在意識
潜在意識とは、自分で認識できない精神領域を指す言葉です。対して、自分で認識できる領域は顕在意識。両者はまったく別々の存在ではなく、連続して繋がっています。潜在意識に深くなるに連れて、グラデーションのように認識できなくなっていきます。
不合理な恐怖心
暴れる巨大な男がいたら、危険なので怖いです。高い所から下を見た時、落ちたら危ないので怖いです。こうした危険性に対して生じる恐怖心は、合理的です。一方、産まれたばかりの子犬が怖かったり、郵便ポストが怖かったりしたら不合理です。そこに危険性がないからです。
異常反応は、意味のない対象を怖がってしまう不合理な恐怖心です。
異常反応の大きさが、心の強さを決める
異常反応は、潜在意識領域での割合でその大きさを表現します。傾向として、10%を超えると生き難さを感じるようになり、20%を超えた辺りから日常生活に支障を来たし、30%を超えると何らかの精神疾患を慢性的に抱えていて当たり前になります。
心の毒(精神的苦痛)、トラウマを強化する温床
心の毒は気の一種
気とは、精神活動によってゼロから生じるエネルギーです。心の毒もまた、精神的苦痛によって生み出された気です。心の毒は、潜在意識の理性を狂わせます。苦痛から逃れようと心の毒とつながる物事周辺を麻痺させて、正常な判断が下せなくなります。これが、トラウマです。異常反応は心の毒を色濃くし、トラウマを強化します。
胎児~2才で作られ、生涯、変わらない
異常反応は、肉体的苦痛によって生み出されます。期間は胎児~2才くらいまでで、これを過ぎれば基本的には新しく作られません。また異常反応そのものが減ることはなく、一度、2才の段階で定まれば、生涯に渡ってそれを抱え続けます。つまり異常反応という部分では、物心がついた時には、心の強さは決まっています。
異常反応は消えない
体と同じように、心にも自然治癒機能があります。ですから何かで傷ついて泣いたり取り乱したりしても、時間が経過すれば、ほとんどのケースで元の状態に戻ります。トラウマであっても、自省、追体験やカウンセリングなどで軽減が可能です。
しかし異常反応は、心の自然治癒機能から外れているため、決して消えません。カウンセリング、認知行動療法、瞑想、感情解放、世の中には様々なメソッドが存在しますが、異常反応にはかすりもしません。異常反応は潜在意識の中でさらに隠れた存在であり、何をどうしても影響を及ぼせないのです。
異常反応とつながった心の毒も消えない
異常反応は心の毒とつながり、そこにエネルギーを送り続けます。心の自然治癒機能で心の毒を薄めても、異常反応によって濃くされるイタチごっこに陥ります。乗り越えたはず、平気になったはずのトラウマが再発するのは、多くのケースで異常反応によってエネルギーがチャージされたせいです。
異常反応の勢力が強いケースでは、減少に対してチャージが多いために、次第に追い込まれていきます。
人はなぜ、精神疾患に追い込まれるのか?

一般的に、精神疾患の原因には、ストレスやトラウマ、合わない環境、ホルモン異常などが挙げられます。この中で異常反応は、ストレスとトラウマに大きく関わります。ここでは更年期などでのホルモンバランスの異常は除外して、ストレス、トラウマを中心にお伝えしていきます。
心の自然治癒が追いつくか否か
ストレスを感じて生み出された心の毒は、自然治癒機能によって対処されます。出す、消す、置き換えるなどが行われ、心の毒を可能な限り減らそうと働き続けています。そのバランスが崩れた時、うつ病、パーソナリティ障害、パニック障害、統合失調症などに至ります。
精神力で耐えられるか否か
精神力とはこの場合、嫌なことに耐える力です。疲労やストレスなどで精神力が衰え、心の毒と拮抗できなくなると、やはり同様にうつ病、パーソナリティ障害、パニック障害、統合失調症などに至ります。
価値観、考え方、環境
心の毒を生み出すのは、その人の主観です。同じ環境、起こった出来事であっても、価値観や考え方によって大きく差が生じます。
自分が身を置く環境において、価値観や考え方を通して、どれだけの心の毒が生み出されるのか?それに自然治癒が追いつかず、耐久力を超えた時に、人は精神疾患に至ります。
代表的な精神疾患の起こり方
うつ病
心の毒の強さに負けて精神が崩壊しそうになった時、緊急避難として感受性の麻痺が行われます。苦痛はぼやけて軽減されますが、嬉しい、楽しい、元気などポジティブなものも巻き添えになります。それが一定期間以上、長く続くとうつ病と診断されます。
パーソナリティ障害(人格障害)
パーソナリティ障害の代表的な症状である認知の歪みは、その多くでトラウマを背景にします。トラウマが強くなればなる程、その周辺領域での思考と判断力が低下します。結果、判断が狂って、あるいは自分の精神的都合で意図的に歪め、認知が歪みます。そうした中、気分、感情、行動のコントロールが難しくなるのは当然です。またそのような状況の中、他人と上手く関係を築けない、社会に馴染めないとなるのも必然です。
パニック障害
心の毒が耐久性を超え、めまい、激しい鼓動、息苦しさ、切迫した恐怖などの症状が出ると、パニック障害と診断されます。多くの人がその症状自体がトラウマ化し、予期不安にも苦しめられます。
統合失調症
心の毒はその苦痛によって、部分的、全体的に思考と判断力を低下させます。覚醒しているのに寝て夢を見ているのと似た状態になり、現実と自分が作り出したイメージとの区別がつかなくなります。また脳が生み出した映像や音声を認識したものが、幻覚、幻聴になります。
異常反応の解体が、全ての鍵になる

一定水準以上の異常反応を持てば、その解体以外に健全な精神への道はありません。異常反応の解体から、全てが始まります。
異常反応は、なぜ精神疾患の根本原因なのか?
心の毒、トラウマを強化させる
異常反応は心の毒、トラウマを強化させます。その勢力が大きければ大きいほど、『心の毒の増加 > 心の自然治癒力』の構造を作りやすくなります。
価値観、考え方を歪ませる
心の毒、トラウマが強化されると、理性の部分的、全体的な麻痺につながります。価値観や考え方を歪ませ、それ故に合理的な思考と行動を取れなくなり、人間関係、自分が身を置く環境を悪化させます。それがまた、更に心の毒を生み出す原因になります。
精神力を衰えさせる
異常反応は、それ自体が恐怖心です。加えて心の毒を強化させ、副交感神経に深く入れず肉体を疲弊させ、精神力を衰えさせます。
異常反応20%を超えると難しくなる
精神疾患の予防と改善は、最終的に『心の毒の増加 < 心の自然治癒力』+『健全な精神力』を作ることに尽きます。そのために、一般的な精神医療でも、精神薬で気分を調整し、環境を変えて心の毒が生み出されないようにし、休息によって肉体を休めながら心の自然治癒を促し、カウンセリング・認知行動療法などで価値観や考え方の歪みを修正します。それで『心の毒の増加 < 心の自然治癒力』+『健全な精神力』まで持っていければ良いのですが、異常反応が大きいとそれが難しくなります。
異常反応20%が一つの分岐点です。ここを超えると日常生活に支障が出る傾向が高まり、何らかの精神疾患に至るリスクが高くなります。30%を超えると、何らかの精神疾患を慢性的に持っていて当たり前、繰り返していて当たり前になります。ただこのラインまでは、上記のような取り組みで『心の毒の増加 < 心の自然治癒力』+『健全な精神力』まで持っていき、バランスを取ることも可能です。ただそれは問題なく平穏に生きられるという話ではなく、非常に生き難さを感じながらも、精神疾患まで追い込まれないバランスを維持し得るという意味です。異常反応が35%を超えると、いよいよそうした取り組みではどうにもならなくなります。
異常反応解体で、大元が逆転する
心の毒がホールドから解放される
異常反応から解放された心の毒は、心の自然治癒機能で完全に解決できる対象に変わります。それまでの分の悪いイタチごっこは終わり、減らせば素直に無くなっていきます。『心の毒の増加 < 心の自然治癒力』をもたらす、最大の変革です。
理性の勢力が拡大、精神力が増す
異常反応は、潜在意識にある狂気です。狂気とは、物事の判断が正常にできない状態を指します。異常反応の解体によって、狂気に支配されていた領域が、それだけで理性に置き換わります。認知の正常化、精神力の発揮、心の毒を減らす機能を動かす上で、大きな土台になります。
管理から放置に
大量の異常反応を持ちながら心を保とうとするのは、暴れ馬に乗りこなそうとするのに似ています。心は不規則に何らかの刺激で乱れるため、油断がなりません。常に警戒下に置きながら、価値観や考え方を整備して大人しく飼いならそうとする、気分が落ちないようポジティブさのキープに努める、など管理して制御するものでした。そのガチガチに固まる行為が、逆に心の毒を増やす要素にもなります。
異常反応を解体した後は、これが根底から覆ります。テーマが『管理』から、『放置』に変わります。放っておきさえすれば、心の自然治癒機能が正常に働き、自然と心の毒が減少していきます。
精神疾患は、心の毒の減少と共に解決する
うつ病
溜め込んだ心の毒が減少すれば、うつ病の症状はその意味を失います。精神を麻痺させる必要性がなくなり、自然とその状態を解除します。
パーソナリティ障害(人格障害)
心の毒が減少し、それによる麻痺が解けることで正常化します。ただ自分の心を守るために歪みなどは強い抵抗を見せるケースも多く、自然に任せるだけではなく、認知の歪みを修正する取り組みを並行させることでスムーズになります。
パニック障害
心の毒の減少に従って、症状そのものが軽くなって行きます。ただ不安感、予期不安から抜けるのに時間がかかる傾向もあります。
統合失調症
心の毒の減少 → 理性領域の拡大 が基本的な考え方です。ただ症状が心の毒を多く生み出す場合、異常反応を解体した後であっても『心の毒の増加 < 心の自然治癒力』+『健全な精神力』まで持っていくのが困難なケースもあります。平行して、認知を修正する取り組みを行うべきでしょう。
まとめ、結論
異常反応は心の毒(精神的苦痛)を外せなくし、溜め込み、心を追い込みます。心を守ろうと麻痺させれば、うつ病。認知や行動を歪ませられたら、パーソナリティ障害や統合失調症。耐久性を超えて強い心身の症状が出たら、パニック障害。といったように、ほとんどの精神疾患のもっとも深い部分での原因になります。
異常反応を解体し、『心の毒の増加 < 心の自然治癒力』+『健全な精神力』の状態を作ることだけが、普遍的で本質的な意味での改善への出発点になります。
小池義孝の本
『知るだけで防げる うつの本』は、異常反応と心の毒との関係性を説明。『忘れたい過去が最短1分で消える!』は心の毒を自分で消すワークをご紹介しています。



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