世界一、簡単な気功入門

気功を難しく考えない
一般的に、気功はなぜ難しいのでしょうか?第一の理由は、馴染みがないからです。またそれを説明する人が、難しい一般的ではない用語と理屈を使うからです。これでは普通の一般の人が、気功に難解なイメージを持って当たり前です。
まずここで断言しておきますが、気功を難しく考える必要はありません。サッカーやバスケのようなものだと思ってくれると、丁度よいかなと思います。サッカーの細かいルールや技術や戦術なんか知らなくても、とりあえずはボールをチームで蹴り合って、相手ゴールに多く入れた方が勝ちっていうのは分かりますよね。そんな感じで、本来は気功だって、ハードルが低いはずなんです。気軽にこの記事で、気功入門をしましょう。
気って、何?
そもそも気功の気とは、何でしょうか?格調の高い本やサイトでは、よくこんなノリで説明があります。
『気とは生命の根源であり、宇宙の根源的なエネルギーである』
はい、もう何を言っているのか解りません。おそらくですが、そう言っている本人も多分、よく解っていません。本人からしてよく解っていないので、読んでいる側にそれを理解できる道理はありません。
それでは気とは、一体、何なのでしょうか?ヒントは、日本語そのものにあります。気を使う表現、気のつく単語を並べてみます。気がつく、気が向く、気が散る、気が立つ、気が滅入る、気が急く、気持ち、気分、元気、勇気、陽気、陰気、やる気、正気、狂気など、精神活動を表しているんです。
もう一つ、こんな使い方もされています。空気、雰囲気、気配など、こちらは目には見えないけれど存在しているものです。
この二つを合わせると、気とはこうなります。『目には見えないけれど存在する、精神活動の何か』この何かの部分に入れる言葉として、もっともマッチするのがエネルギーでしょう。つまり、
『目には見えない精神エネルギー』
これが気の正体になります。おっと、ここでもう「やっぱり難しいじゃん!」となった人、ちょっと待ってください。それは説明が難しいのではなくて、馴染みが薄くてピンと来ないだけなんです。ですからここでは、「何だかよく解らないけど、気っていうのは見えない精神エネルギーなのね」くらいの理解で十分です。
気はどうやって発見されたの?
気は目には見えませんが、感じることは出来ます。大勢の人が集まってイベントを楽しんでいると、その空間が賑わった空気になります。通夜や葬式で大勢が悲しみの中にいると、どんよりと暗い空気になります。ここである程度の人が、「ああ、分かる!」となります。そう、それが気の感受性です。(ただ分からない人も、まったく問題ありません。この記事で、気の感受性ゼロの人だって、気功が使えるようになります)
気を感じるセンサーにも個人差があり、中には極めて高い人もいます。彼らによってその存在が概念となり、体系化され、皆さんの耳にも届いているという訳です。
じゃあ、気功って何?
気功の「功」は、技術、取り組みという意味です。ですから気功とは、単純に「気を使った技術」→もっと嚙み砕いて、「気を使った何かすること」くらいの理解で大丈夫です。
つまり、「見えない精神エネルギーを使って、何かをすること」が気功です。どうです?ここで確かに、世界一、解りやすい雰囲気が出て来ましたでしょ?
目に見えない気を、どうやって使うの?

気を感じられる人、感じられない人
気は目には見えませんが、感じられはします。これはもう感覚としか言い様がありません。従来、気功とは、この気の感受性の強い人たちの特権だったのです。気への高い感受性が、気功を行う前提になります。この時点でおそらく、大部分の人が気功の世界から脱落します。
ただ気の感受性は強弱の問題で、ゼロという人も逆にいません。例えばあなたにも、こんな経験があると思います。誰かが喧嘩していて、激しく罵倒し合っていたような状況がありました。ただその喧嘩は終わり、小康状態に。そんな部屋にふと足を踏み入れた瞬間、ピリピリとした空気を感じた。怒りはエネルギーの質として強烈なので、感受性の低い人でも分かり易いんです。この質問をすると、大抵の人は思い当たるフシがあります。
従来の感受性エリート向けの気功
気をエネルギーとして感じられると、それを操作できます。気を集めて密度を濃くしてみたり、体の中を意図して流してみたり、あるいは気の感受性を外側に拡大して宇宙のエネルギーと繋がってみたり、なんていう方向性で気功が行われています。
これは感受性エリートの道ですから、そうでない普通の人は忘れてください。
感受性凡人でも出来る気功
気をエネルギーとして感じて、集めたり流したり、挙句の果てには宇宙とつながる!? 無理無理無理!! となりますよね?それで普通です。
ここで重要なポイントを思い出してください。気は精神活動のエネルギーで、誰でも普通に生み出しているんです。感情が動く度、何かを意図する度、考える度、あなたも絶えず気を生み出し続けています。つまり、気を生み出すのに才能なんか必要ありません。そこは平等です。
精神活動で気を生み出せるなら、精神活動で気功をやっちゃえば良いんです!つまり思うでけ、意図するだけで気功は出来ます。つまりあなたにも、間違いなく出来ます!
気功、セルフヒーリングを実践してみよう!

丹田を鍛える
丹田を鍛える。どこかで聞いたフレーズだと思います。丹田はおへその少し下にある重要なエネルギーポイントで、活性化すれば心身のバイタリティーが上がります。多くの健康法や武道などで採用される、気功の世界でもっともポピュラーなセルフヒーリングと言えるでしょう。
今日はあなたに、これを修得してもらいます。
感受性エリート向け
座禅を組んだり、特殊な呼吸法をしたりしながら、丹田に意識を集中します。そこで気を操作して丹田に集めたり、丹田の気を光が強くなるイメージで活性化させたりして、丹田を強化します。気の感受性エリートでない人は、忘れてください。
感受性凡人向け
感受性凡人のあなたは、こちらを行います。以下の手順を、余計な自分なりの解釈やアレンジをせず、ただその通りに忠実に行ってください。
1,丹田の場所を認識する。
2,そこに気が充実して、たくさんあると決める。
以上です。気の操作はもちろん、イメージも必要ありません。そこにあるのは、ただ単純な精神活動です。「丹田に気を充実させる」と意図するだけで、簡単にそうなります。
丹田が充実すると、心身ともにバイタリティーが増大します。お腹が暖かくなる、充実したのを感じる人もいるでしょう。感じられなくても、そこは感受性の差です。効果としては問題ありません。
もっと簡単にセルフヒーリング
こちらで紹介する方法は、結果としては気の流れが良くなりますが、気をどうこうするという所からのスタートではありません。その意味で気功と呼べるか微妙ですが、気の流れの活性化という目的意識をもってまあギリギリ気功ということにしても良いでしょう。そこは任意のカテゴライズなので、柔軟に自由に行きます。
入浴、足湯
気の循環は、体温の差に弱いです。下半身、足元が冷えていると気の流れが悪くなります。そこで下半身を重点的に温める入浴、足湯が効果的です。入浴の温度設定は38~39度、30分以上を連続で行ってください。足湯の設定はもっと幅広く38~44度くらいまでは大丈夫です。こちらは20分以上も行えば、十分な効果があります。
気功の世界には、自身の体内に気を巡らせる内気功というものがありますが、実は入浴の方がてっとり早く効果的です。もちろん、内気功は内気功で良いので、入浴や足湯と組み合わせるとより効果的です。
運動、ストレッチ
気の流れは、筋肉の硬直によって滞ります。ですから筋肉をほぐすことは、直接的に気の循環の良さに繋がります。ウォーキング、ジョギング、体操などの全身運動で血流を良くし、全身のストレッチを施せば、それだけで目覚ましく気の循環も良くなります。
太極拳、合気道はどうなの?
武道を通じて気功に触れるのも、もちろん良いと思います。趣味を作りたい、体を動かしたい、仲間とワイワイやりたい、という人はぜひ始めてみてください。
『自分でできる! はじめての気功』本のご紹介

経絡(気の通り道)には、不要・有害な気を排出する毒出しの役割があります。多くの痛みの原因となる硬直には、実はこの経絡を通る毒出しが背景にあるケースが7割程度。経絡を活性化させて毒の排出を促すことで、硬直、痛みが軽減されます。
また同じ理屈で、トラウマも軽くなる優れものです。トラウマとは、「記憶」+「精神的苦痛の気」が合わさったものです。精神的苦痛を心の毒と呼んでいますが、この心の毒が排出されて薄くなれば、トラウマも薄くなるんです。
もちろん、感受性凡人にも出来ます!そして他人に施せば、これで治療活動もできます。
結論、まとめ
気は精神活動のエネルギーで、誰でも普通に生み出しているものです。感情が動く、考える、意図する、全てに気の発生が伴います。
気の感受性エリートは、生み出された気を操作して気功を行っています。一方、感受性凡人にはそれが判りません。感じられないのですから、操作する感覚も雲をつかむようなもの。
けれども精神活動で気を生み出すことなら、感受性凡人でも普通に行っています。それを使って、ただ決めてしまえば、あの有名な『丹田を鍛える』だって簡単に出来ちゃいます。これで気功入門です。また入浴やストレッチは、実は下手な内気功よりも、はるかにパワフルに気の循環を良くしてくれます。あと、すごく役立つから本もよろしくお願いします。

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