野球による肘の痛み対策!症状別治療ガイド

身体問題

野球肘とは

野球肘は、野球選手、特にピッチャーに多く見られる肘の損傷です。投球動作による反復的なストレスが原因で発生し、痛みや可動域の制限などの症状を引き起こします。

野球肘は、特に若年層の野球選手に多く見られます。成長期の子供や青少年では、骨の成長板が完全に発達していないため、過度な投球により肘に損傷を受けやすいです。成人選手でも、長期間の反復的なストレスにより肘を損傷するリスクがあります。

野球肘の症状

痛み

1.投球時の痛み

野球肘の最も一般的な症状は、投球時に肘に生じる痛みです。特に、ボールをリリースする瞬間に痛みが強くなることが多いです。

2.安静時の痛み 

進行した場合、投球動作以外でも肘に痛みを感じるようになります。

可動域の制限

1.肘の曲げ伸ばしの困難 

野球肘の影響で、肘の曲げ伸ばしが難しくなることがあります。これは、肘の関節や周辺の筋肉、靭帯に生じる炎症や損傷が原因です。

2.柔軟性の低下 

慢性的な症状の場合、肘の柔軟性が低下することがあります。

腫れと熱感

1.腫れ

 炎症反応により、肘の関節が腫れ上がることがあります。

2.熱感 

腫れた部分が熱を持つこともあります。

力の低下

肘の痛みや可動域の制限により、腕の力が低下することがあります。特に、投球に必要な力や精度が影響を受けることがあります。

野球肘には種類とそれぞれに原因がある

野球肘は、投球動作による肘の障害で、内側型、外側型、その他のタイプに分類されます。各タイプの異なる原因と症状は以下です。

内側型野球肘

1.病名 

内側側副靭帯損傷(ないそくそくふくじんたいそんしょう)、内側上顆炎症(ないそくじょうかえん)

2.原因 

投球時に肘の内側に集中する反復的なストレスが原因。特に速球や変化球を多投するピッチャーに多い。

3.症状 

肘の内側の痛み、投球時の不快感、腫れ、熱感。場合によっては手首や指のしびれ、力の低下。

外側型野球肘

1.病名

 外側上顆炎症(がいそくじょうかえんしょう)、外側上顆骨軟化症(がいそくじょうかこつなんかしょう)

2.原因 

肘の外側への反復的なストレス。特に腕の伸展過程での過度の負荷が原因。

3.症状 

肘の外側の痛み、腫れ、可動域の制限。長期化すると肘の動きが硬くなり、痛みが慢性化。

その他のタイプ

1.病名 

橈骨頭亜脱臼(とうこつとうあだっきゅう)、橈骨神経圧迫症候群(とうこつしんけいあっぱくしょうこうぐん)

2.原因

 投球動作による橈骨へのストレス、肘の構造的な変化、神経圧迫。

3.症状

肘の不快感、手のしびれや痛み、腕の力の低下。場合によっては手の動きが不自然になることも。

野球肘の治療方法と予防法

治療方法

1.安静とアイシング 

炎症を抑えるための最初のステップとして安静とアイシングが推奨されます。

2.物理療法

物理療法士による指導のもと、筋肉の柔軟性を向上させる運動やストレッチが行われます。

3.薬物治療 

痛みや炎症を抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬が用いられることがあります。

4.手術 

重度の場合には、損傷した靭帯や軟骨の修復を目的とした手術が行われます。

5.整体 

肘のアライメントを整えるための整体が、痛みの緩和と肘の機能改善に役立ちます。

6.気功 

気の流れを整えることで全体のバランスを改善し、自然治癒力を高めることが期待されます。

7.鍼治療 

鍼によって肘周辺の血流を改善し、痛みの軽減と組織の回復を促進します。

予防法

1.適切なウォームアップとクールダウン 

肘の怪我を防ぐためには、十分なウォームアップとクールダウンが必要です。

2.投球フォームの矯正 

正しい投球フォームの習得は、肘への不必要なストレスを減らします。

3.筋力トレーニング 

肘をサポートする筋肉を強化し、怪我のリスクを減らします。

4.投球数の管理 

特に若い選手の場合、投球数を管理し、過度の負荷を避けることが重要です。

5.代替療法 

定期的な整体や気功の練習、鍼治療は、肘の健康を維持し、怪我の予防に役立ちます。


一義流気功、治療院ではどう対処するの?
手術を要するような事態でない限り、一番の治療法は安静です。けれども、ただ安静にしていれば同じように良くなる訳ではありません。患部付近の血流の悪さ、肘につながる神経の圧迫の程度などで、大きく状況が変わります。

一義流気功においては、自然治癒が十分に高いレベルで発揮できる環境を整えることに主眼を置きます。


まとめ

野球肘は、繰り返される投球動作によって引き起こされる肘の障害であり、適切な治療と予防策が不可欠です。

治療には、初期の安静とアイシング、物理療法によるリハビリテーション、必要に応じた薬物治療や手術が含まれます。さらに、整体や気功、鍼治療といった代替療法も、痛みの軽減と肘の機能改善に役立つオプションとなります。

これらの方法は、肘周辺の血流を改善し、痛みを和らげるとともに、組織の回復を促進します。

予防法としては、適切なウォームアップとクールダウン、正しい投球フォームの習得、筋力トレーニング、そして投球数の管理が重要です。特に若い選手の場合、過度な負荷を避けるためにこれらの要素に注意を払う必要があります。

また、定期的な整体、気功の練習、鍼治療などの代替療法も、肘の健康を維持し、怪我を予防するために有効です。

これらの治療と予防の措置を通じて、野球肘のリスクを減らし、選手が長期にわたってスポーツを楽しむための健康を維持することが可能となります。

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