首こりの原因と考えられる病気|治療法・ストレッチ・セルフケア徹底解説

身体問題

首こりとは?どんな症状なのか? 首こりは多くの人が経験する症状で、慢性的に続くと日常生活に支障が出ます。肩や首の筋肉が固くなり、痛みや違和感を感じるほか、頭痛・めまい・手のしびれを伴う場合もあります。

一般的にはデスクワークやスマートフォンの長時間使用による姿勢不良が原因ですが、場合によっては病気のサインであるケースもあります。ここでは「首こりの原因」「首こりと関係する病気」「首こりの治し方」を詳しく解説します。

首こりの主な原因

姿勢不良による首こり

  • デスクワーク:長時間パソコン作業を続けると背中や首が前傾し、筋肉が緊張しやすくなります。
  • スマホ首(ストレートネック):スマートフォンを見下ろす姿勢が続くと首のカーブが失われ、首こりや肩こりにつながります。

ストレスと首こり

精神的ストレスが強いと自律神経のバランスが崩れ、常に筋肉が緊張状態になり血流が悪化します。その結果、首回りに慢性的な違和感が起こります。

睡眠不足や枕の問題

  • 睡眠が浅いと筋肉の疲労回復が不十分になります。
  • 高すぎる枕や硬い枕は寝ている間に首へ負担をかけ、起床時の首こりを悪化させます。

運動不足・筋肉疲労

適度に運動をしないと筋力が弱まり、首や肩を支える力が不足します。一方で、同じ筋肉を酷使した場合も炎症を引き起こし、強いこりとなる場合があります。

冷えによる血流低下

冷房や冬場の冷えは血液循環を妨げ、首や肩に緊張が残りやすくなります。「冷え性」と首こりがセットで見られることもあります。

首こりで注意すべき病気

筋肉の緊張・筋肉痛

最も一般的な原因です。姿勢の崩れや長時間の同じ動作で筋肉に負担がかかり、痛みや張りを感じます。ストレッチや姿勢改善で改善が可能です。

頚椎椎間板ヘルニア

椎間板がはみ出して神経を圧迫し、首こりに加えて手や腕のしびれ・力が入らないなどの症状も出ます。MRIによる診断が必要です。

頚椎症(けいついしょう)

加齢や負担によって首の骨(頚椎)が変形し、神経を刺激する病気です。高齢者だけでなく、デスクワークの若年層でも発症が増えています。

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)

筋肉内のトリガーポイントが痛みを広げ、首・肩・頭へ放散するのが特徴です。首こりや頭痛の原因として見逃されがちです。

命に関わる可能性のある首こりのサイン

  • 心筋梗塞:首や肩の違和感として現れる場合があります。
  • 脳卒中や脳血管障害:急な首痛と片側のしびれが同時に起こる場合は要注意です。
  • 甲状腺疾患・リウマチ・感染症:全身病の影響で首こりが起こることもあります。

首こりの治療法

非薬物療法

  • 温熱療法:蒸しタオル・入浴によって血流を改善。
  • ストレッチ・運動:首や肩の筋肉をやさしく動かし、柔軟性を高める。
  • マッサージや整体:専門家による施術で筋緊張を減らす。

薬物療法

  • 筋弛緩剤:筋肉のこわばりが強い場合に処方される。
  • 鎮痛薬(NSAIDs):炎症や痛みが強いときに用いる。ただし長期使用は避ける。

首こりに効く代替療法

  • 鍼灸:東洋医学的なアプローチで血流を整える。
  • カイロプラクティック:骨格や関節を調整して神経への圧迫を軽減。ただし安全に施術できる専門家から受ける必要があります。

首こりのセルフケア方法

首こり解消ストレッチ

  • 顎をゆっくり胸に近づけて首前部を伸ばす
  • 後ろへ軽く倒して首後ろを伸ばす
  • 左右に頭を傾けて側面を伸ばす
  • 肩をすくめて脱力する動作を数回繰り返す

入浴・温熱ケア

  • 首や肩を温めることで血流が改善し筋肉が柔らかくなる。
  • 就寝前の入浴でリラックス効果も高まる。

姿勢改善とデスク環境の見直し

  • ディスプレイの高さを目線と合わせる
  • 椅子に深く座り、自然な背骨のカーブを保つ
  • 1時間に1度は立ち上がりストレッチ

運動習慣の導入

有酸素運動(ウォーキング・水泳・ヨガ)は血流改善に役立ちます。首まわりだけでなく全身のコンディションを整えるため、再発防止にも効果的です。

睡眠環境の改善(枕選びを含む)

  • 低すぎず高すぎない枕を選ぶ
  • 首の自然なカーブを支える枕が理想的
  • 横向きで眠る場合は肩幅に合う高さを調整

水分補給と食生活

十分な水分を取ると筋肉の代謝がスムーズになり、こりの回復を早めます。ビタミンB群やマグネシウムを含む食品(ナッツ、魚類、緑黄色野菜)も筋肉疲労の回復に役立ちます。

よくある質問(Q&A形式)

Q: 首こりが数週間続く場合どうすればいい?

A: 数週間以上続く首こりは、疲労の蓄積ではなく病気のサインかもしれません。特に「しびれ」「腕の力が入りにくい」「頭痛やめまいが頻発する」といった症状がある場合は注意が必要です。こうした場合、整形外科でレントゲン・MRIを行えば、骨や神経のトラブルを早期に確認できます。特にストレートネックや椎間板ヘルニア、頚椎症は画像検査が有効です。放置すると悪化することが多いため、早めの受診が推奨されます。

Q: 首こりで受診するのは何科がよい?

A: 最初は整形外科を受診してください。骨・神経・筋肉のトラブルを幅広く診てもらえます。神経症状が強ければ、脳神経外科や神経内科につながることもあります。もし内臓疾患の疑い(甲状腺疾患、心臓、消化器など)があるなら、内科スタートでも構いません。つまり「整形外科=入り口」と考え、症状の内容によって紹介先を広げてもらうのが安心な流れです。

Q: 首こりと頭痛は関係していますか?

A: はい。特に「緊張型頭痛」と呼ばれるタイプは首や肩の筋肉の張りから発生します。また、後頭部に痛みが放散する場合は、首の神経根や靱帯が刺激されている可能性もあります。目の酷使や長時間の集中作業と相まって悪化しやすく、眼精疲労とも関連するケースがあります。頭痛薬に頼る前に、首のケアを徹底することで頭痛改善につながる場合も多いです。

Q: 首こり改善のための「枕の選び方」で気を付ける点は?

A: 枕は「高さ」と「硬さ」が重要です。高すぎる枕は顎を引きすぎて首に負担をかけ、低すぎる枕は頭が落ち込み筋肉緊張を強めます。横向きで寝る場合は肩幅に合わせた高さが必要です。また、仰向けで寝る人は首の自然なカーブを支える形状を選びましょう。テンピュールや低反発タイプにこだわる人もいますが、柔らかすぎると沈み込みが強く負担になることもあるため、自分の姿勢と寝返りのしやすさを重視して選ぶことをおすすめします。

Q: 首こりに市販薬や湿布は有効ですか?

A: 一時的な痛みや強い張りであれば、市販の湿布や温感パッチは有効です。冷感タイプは急性の炎症時、温感タイプは血流を促したい慢性のこりに使うと良いです。ただし薬や湿布は「対症療法」であり、本質的な改善方法ではありません。長引く首こりを薬だけで対処するのは危険なので、補助的に活用する程度に留め、根本原因解決を目指しましょう。

Q: 運動やストレッチをもっと詳しく教えて欲しい

A: 首こり改善には「首そのもののストレッチ」だけでなく「肩甲骨・胸・背中の筋肉を動かす運動」が効果的です。たとえば:

  • ペットボトル体操:500mlのペットボトルを両手に持ち、肩を開閉する。肩甲骨が動き、首の筋肉負担が減る。
  • バンドエクササイズ:ゴムバンドを両手で引き、胸を開くことで姿勢矯正につながる。
  • 背伸び運動:手を頭上に伸ばし大きく深呼吸。胸郭が広がり、首や肩の緊張が和らぐ。

デスクワーク中に1分行うだけでも効果的です。また、有酸素運動(ウォーキング・スイミング)は全身の血流改善に役立ち、間接的に首こりが軽減します。

Q: 首こりを放置するとどうなりますか?

A: 放置すると筋肉のこわばりが慢性化し「負のスパイラル」に入ります。血流低下、疲労蓄積、自律神経の乱れが悪化し、頭痛・めまい・しびれが頻発する恐れがあります。さらに頚椎症や椎間板ヘルニアが進行すれば、腕や手に力が入らなくなったり、歩行障害が出ることもあります。早い段階で解消すれば軽症で済むため、放置せずにケアや医療機関での相談を心がけましょう。

Q: 首こりに効果的な生活習慣はありますか?

A: はい。次の習慣を意識すると改善・予防につながります。

  • 1時間に1度は立ち上がる
  • スマホを見る角度を浅くし、目と画面の高さを合わせる
  • 水分をこまめに摂取する
  • 入浴でしっかり体を温める
  • 睡眠の質を高めるため規則正しい生活を送る

特に「水分不足」と「冷え」は首こりの隠れた原因になるため注意が必要です。

一義流気功では、首こりにどう対応するの?

それでは一義流気功では、首こりをどう改善させるのでしょうか?筋肉の緊張、血流、経絡の毒出し、という複合的な観点からのアプローチをご紹介します。

硬直をゆるめる

首こりとは、筋肉の硬直そのものです。ですから直接的に、硬直をゆるめる治療に即効性があります。一義流気功では、筋肉に対して、一切の圧を加えません。体に備わっている筋肉をゆるめる機能を動かし、もっとも自然な形で緊張を解放します。ですから、強いマッサージで起こる揉み返し、バキバキ整体で起きる深刻な事故とは無縁です。

血流を良くする

患部、およびその付近の血流だけではなく、全身の血流を見ます。ある程度の小さな硬直は、生活をしていく中であって当然です。特段、異常ではありません。休んだり、寝て起きたら軽減する。ちょっとした体操やストレッチで、十分にバランスが取れる。という範囲であれば、治療院の出番はないでしょう。

けれども、そういったセルフケアでは間に合わず、強い不快感が慢性化している状態では、ほぼ確実に全身レベルでの血流の悪さが背景にあります。全身で血流が悪く、こりが生じやすい状況にあり、その中で負担が強くかかっている箇所が硬直を進めてしまう。この場合、首や首周辺だけをゆるめても、どうにもなりません。一時的には良くなっても、すぐに全身の血流の悪さに飲み込まれます。

全身の血流を悪くするにも、ここという起点があります。その起点をゆるめて逆転させ、全身の血流を回復させます。

経絡の毒出し

こちらは、ほとんどの人にとって馴染みのない概念だと思います。経絡とは、簡単に言えば気の通り道です。心身を機能させる重要な役割を担っていますが、その中に「不要な毒を外に出す」があります。経絡上で毒出しが行われていると、筋肉の硬直が起こります。姿勢などの負担、血流の悪さ、などと毒出しが相まって、首こりが発症しているケースは珍しくありません。患者さんに検証したところ、実に7割の人が、毒出しの硬直を含んでいました。経絡を刺激して可動域をみる検査で、これは自身でも簡単に実感できます。

時間はかかりますが、体内の毒の総量を減らすことで、首こりも軽減されます。

潜在意識から、情報を引き出す

自身の潜在意識は、肉体の状況を完璧に把握しています。首こりの症状に対して、どの筋肉がどう緊張しているのか、全身の血流を悪くしている起点はどこか、何の毒出しが関係しているのか、などを潜在意識から引き出します。その上で、行うべき治療、日常生活での取り組みが決まります。メンタルから肉体の緊張が来る場合には、精神的苦痛を除去するなど、メンタルからのアプローチもございます。

潜在意識から情報を引き出すことにより、一辺倒ではなく、個別に丁寧な対応が可能です。

まとめ、結論

首こりは単なる疲労サインの場合もありますが、放置すると慢性化し生活に影響します。さらに重大な病気の前兆である可能性もあるため油断は禁物です。
今日からできるセルフケア(首こりストレッチ、デスク環境改善、枕の見直し、十分な休養)を取り入れ、つらさを和らげましょう。

一義流気功では、患部の硬直、全身の血流、経絡の毒出し、メンタルの問題など、多角的で丁寧なアプローチで改善させます。

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