【専門家解説】緊張性頭痛は気功で治る?効果・メカニズムを徹底解説

心身の健康

緊張性頭痛とは、硬直で締め付けられる頭痛です。もっとも多いタイプの頭痛と、当人が偏頭痛と思っていても、実は普通に緊張性頭痛だったケースも珍しくありません。緊張性頭痛に、気功は効果があるのか?治るのか?を専門家が解説します。

緊張性頭痛とは何か?

緊張性頭痛の定義と特徴

緊張性頭痛は、頭全体や後頭部、首筋にかけて感じる鈍い圧迫感や締め付け感が特徴の一次性頭痛(脳や体の他の疾患が原因となっていない頭痛)であり、最も発症頻度が高い頭痛タイプです。痛みは非拍動性(脈に合わせて痛みが強くなる感覚がない)で、軽度から中等度にとどまる場合が多く、日常生活に大きな支障を及ぼすほど激しくなることは稀です。多くの患者が「ヘルメットをかぶっているような」「頭をバンドで締めつけられているような」感覚を訴えます。偏頭痛と異なり、身体を動かしても痛みが増強しない点や、光や音への過敏、吐き気などの付随する症状がほとんど見られない点も特徴です。発症年齢や性別に大きな偏りはなく、幅広い世代で見られます。

主な原因(ストレス・姿勢・筋肉の緊張など)

精神的ストレスや長時間のデスクワーク、姿勢の悪さが主な誘因です。これらの要素により、首や肩、頭部の筋肉が持続的に緊張し、血流が悪化します。血流障害によって乳酸などの疲労物質が蓄積し、神経が刺激されて痛みが生じます。パソコンやスマートフォンの長時間使用、枕の高さが合わない睡眠環境なども筋緊張を助長しやすい要因です。また、慢性的な精神的ストレスが続くと、脳内の痛み調整機能が低下し、痛みに対する感受性が高まります。これにより、些細な刺激でも頭痛が引き起こされやすくなります。

緊張性頭痛と偏頭痛の違い

ここで、一般的によく混同される両者の違いをまとめておきます。緊張性頭痛は、頭全体や後頭部が締め付けられるような鈍い痛みが持続し、肩や首のこりを伴うことが多いです。痛みは一定で、ズキズキと脈打つような感覚はありません。

偏頭痛は、片側に強い拍動性の痛みが現れ、悪心や光・音への過敏を伴うことが多いです。緊張性頭痛は日常生活に大きな支障を来たすのは稀ですが、偏頭痛は発作的に強い痛みが生じ、日常生活が困難になる場合もあります。

緊張性頭痛の一般的な治療法と改善策

病院で行われる治療(薬物療法・理学療法など)

緊張性頭痛の治療では、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛薬が急性期に用いられます。症状が慢性化した場合や頻度が多い場合には、筋弛緩薬(筋肉の緊張をほぐす薬)や気分や痛みの感じ方を調整することを目的に抗うつ薬が選択される場合もあります。理学療法としては、温熱療法やストレッチ、マッサージなどが推奨されます

利点

医師の管理下で適切な薬剤や治療法を選択できるため、比較的速やかに痛みを抑える効果が期待できます。症状が重い場合や慢性化した場合でも、複数の治療法を組み合わせて対応できる点が大きな強みです。また頭痛の背景にある重大な病気があった時、それが症状や問診から発見される可能性もあります。

限界

薬剤による副作用のリスクがあり、特に鎮痛薬の使いすぎは薬物乱用頭痛(薬の飲みすぎで起こる頭痛)を招くことがあります。長期的な服用で効果が薄れる場合や、薬物療法だけでは十分な改善が得られないケースも少なくありません。根本的な解決には生活習慣の見直しや非薬物療法の併用が必要です

医療は緊張性頭痛の直接的な原因にアプローチしますが、その背景にある体質上の問題や生活習慣を変えてくれる訳ではありません。

日常生活でできるセルフケア(ストレッチ・リラクゼーション・入浴など)

首や肩のストレッチ、軽い体操やウォーキング、ヨガなどの運動が筋肉の緊張緩和に役立ちます。入浴や温湿布で体を温めると血流が良くなり、痛みの軽減につながります。深呼吸や瞑想、リラクゼーション法を取り入れると精神的な緊張も緩和されます。枕や寝具を自分に合ったものに変えると、睡眠中の筋肉への負担が減り、頭痛の予防に効果的です。長時間同じ姿勢を避け、定期的に体を動かす習慣も大切です

利点

副作用の心配がなく、日常生活の中で無理なく継続しやすい点が大きな魅力です。自分のペースで取り組めるため、ストレスの軽減や再発予防にも効果が期待できます。生活の質向上にもつながります

限界

血流や緊張など背景にある原因にアプローチしてより本質的な改善が期待できる一方、即効性に乏しい場合があります。また脳や内臓などの病気に起因している場合、十分な効果を得られないばかりか、発見が遅れて深刻な事態を招きかねません。症状があまりに強く収まらない、いつもとは違う感覚がある場合は、医療機関の受診をすべきです。

気功で緊張性頭痛を緩和させる

緊張性頭痛は、筋肉の緊張や血流の悪化、精神的ストレスなどが複合的に関与して発生します。気功は、体内の気の流れを整えることで、こうした頭痛の症状緩和や再発予防に役立ちます。

自分でできる気功健康法

八段錦などの気功体操の紹介

八段錦(はちだんきん)は、古来より伝わる代表的な気功体操です。ゆっくりとした動きと深い呼吸を組み合わせ、全身の筋肉をほぐしながら「気」の流れを活性化します。首や肩、背中を優しく動かすことで、筋肉の緊張を緩め、頭部への血流も促進されます。八段錦は初心者でも無理なく取り組めるため、毎日の習慣として取り入れやすい健康法です

※八段錦の具体的な行い方は、ユーチューブなどで簡単に見つけられます。

呼吸法・瞑想でのリラックス効果

気功では、腹式呼吸や意識的な呼吸調整が重要な役割を果たします。ゆっくりと息を吸い、長く吐き出すことで自律神経が整い、心身の緊張がほぐれやすくなります。瞑想や静座と組み合わせると、ストレスによる頭痛の予防や改善にもつながります。

気功健康法を継続するコツ

気功の効果を最大限に引き出すには、毎日短時間でも続けることが大切です。朝や夜の決まった時間に行うと習慣化しやすくなります。無理なくできる範囲から始め、体調や気分に合わせて内容や時間を調整すると、長く続けやすくなります。

入浴、体操、ストレッチなどを組み合わせて検証し、自分なりのルーティンを作るのも良いです。

他人から受ける気功治療

気功治療と一言でいっても、流派も考え方もそれぞれです。ここでは一般的で代表的なスタイルを例に取り、ご説明します。

気功師による施術の流れ

専門の気功師による施術では、まずカウンセリングで頭痛の状態や体調を確認します。その後、手をかざしたり、軽く触れたりしながら、頭部や全身の「気」の流れを調整します。頭部の気の滞りを解消し、血流を促進しつつ、全身のバランスを整える施術が中心です。施術中は温かさや心地よい流れを感じる方が多く、深いリラックス状態に導かれます

期待できる効果と注意点

気功治療によって、頭部や全身の血流が改善し、筋肉の緊張が和らぎます。慢性的な頭痛の場合でも、定期的な施術を受けることで症状の軽減や再発予防が期待できます。また、心身のバランスが整い、自然治癒力が高まるため、体全体の活力向上にもつながります。

ただ、医師のような免許制度もなく、最低限、これくらいの知識や技術があるという保証はありません。事前に評判を確認し、実際に効果の実感があるものを継続しましょう。

一義流気功治療院では、緊張性頭痛をどう改善させるの?

一義流気功においても、緊張をゆるめるという方向性は同じです。ただその起点の取り方、ゆるめる具体的な方法に独自性と特徴があります。

潜在意識から、頭痛の原因と治療箇所を引き出す

潜在意識は、自分が認識していない領域の意識を指します。潜在意識は心身の状態を詳細に把握しており、頭痛の状態、原因、何をどうしたら良くなるのかを知っています。

実際、同じ緊張性頭痛であっても、治療箇所は、人によってもその時々でも違いがあります。ずばり頭部のケースもあれば、背中、腰など離れた箇所も対象になります。

潜在意識から正確な情報を引き出し、その時のその人に合わせた対応をします。

どのように緩めるのか?

マッサージであれば、揉んでほぐします。普通の気功であれば、気を流して循環を良くします。一義流気功でも、循環を良くする方法を取りますが、もっとも行われるのは「肉体に備わっている緩める機能を動かす」方法です。肉体の機能を動かす形ですから、当然、マッサージや指圧の時に起こり得る揉み返し(かえって硬くなって痛くなる)は起こり得ないですし、触れない奥の筋肉にも直接的なアプローチが可能です。

他にも、「脳脊髄液に気を乗せる」治療で、副交感神経に深く入れながら体の芯をゆるめ、「肉体に備わっている緩める機能を動かす」と合わせるケースもよくあります。

何れにしても体の機能を動かしている形ですから、先ほどの揉み返しも含め、整体で稀に起こる深刻なケガの事故もありません。

日常生活を、どう改善させるか?

日常生活では、如何に筋肉の硬直を防ぐのかがカギになります。その為には、この記事でお伝えしたストレッチ・リラクゼーション・入浴などのセルフケアが有効になりますが、どの取り組みがどれ程に効果があるのかは、人によってもその時々でも異なります。こちらを潜在意識から情報を引き出し、その都度、最適なものをお伝えします。

また精神的な問題が関わる場合もあり、それも取り組んでいく範疇です。場合によっては、精神をターゲットにした治療も行われます。

まとめ、結論

緊張性頭痛は、頭全体や後頭部、首筋にかけて感じる鈍い圧迫感や締め付け感が特徴で、主な原因は精神的ストレスや姿勢の悪さ、筋肉の緊張です。治療法としては、病院での薬物療法や理学療法があり、速やかな痛みの緩和や複数の治療法の組み合わせが可能ですが、薬剤の副作用や根本的な改善には限界があります。セルフケアとしては、ストレッチやリラクゼーション、入浴などが副作用なく継続しやすい一方、即効性に欠ける場合もあります。

一般的な気功は、八段錦などの気功体操や呼吸法、瞑想を通じて気の流れを整え、筋肉の緊張や血流の悪化、ストレスの緩和を目指します。自分で行う方法のほか、気功師による施術もあり、全身のバランスを整えることで頭痛の軽減や再発予防が期待できます。

一方、一義流気功は、潜在意識から頭痛の原因や治療箇所を引き出し、その人に合わせたアプローチを行う点が特徴です。肉体に備わる緩める機能を活性化させることで、揉み返しやケガのリスクなく、より深いレベルでの改善を目指します。

小池義孝の本

『ねこ背は治る!』は、30万部と突破のベストセラー! 『忘れたい過去が最短1分で消える!』など、累計70万部以上が販売されています。

→ 小池義孝の本をamazonで検索!


住所〒116-0002 東京都荒川区荒川 6-52-1 1F
電話番号03-6427-7446 / 090-6499-9762(直通)
営業時間午前10時~午後8時(電話受付:午前10時~午後7時)


特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
電話予約
WEB予約
CLOSE
電話予約
WEB予約