気功でセルフケア!初心者が自宅でできる簡単な方法。

心身の健康

気功というと、多くの人は「難しい」、「特別な才能と修行が必要」、「何だか遠い世界に感じる」といった感覚かと思います。今回の記事は、そんな難しさも特別感もなく、普通の初心者がすぐに自宅でできる気功を使ったセルフケアをご紹介します!もちろん、修行もありません。

従来からの気功は、ハードルが高い

実は専門家も、気についてよく解っていない

いきなり業界に喧嘩を売っているような内容ですが、まあ本当ですし説明に必要なステップなので仕方ありません。気功の本なりサイトなりを見ると、よくこのような説明があります。

「気とは万物を成す根源的なエネルギーであり、生命エネルギーでもある」

これをご覧になって、なるほど!理解できた!という人はいないと思います。言葉の意味としては通じますが、何だか解ったような解らないような、解りそうで結局のところはよく解らないモヤモヤした感覚になるのではないでしょうか? ……それで正常です。

実はこう書いているその人自身も、よく解っていません。自分もそのように教えられたり読んだりしたし、気功の世界で起こる現象と特に矛盾はしないし、何となくそんな感じもするし……といったところで、よく解らない状態でよく解らないことを言っているだけです。本人がよく解っていないのに、その説明を受けた側が理解できる道理もありません。

気功は、気の感受性が高い人だけのものだった

気功は、気をエネルギーとして感じて、それを操作することで行われます。初心者向けの気功教室では、よく気のボールを作るワークが行われます。両手の平でボールをイメージして、触感を得る。それを他の受講生と受け渡しなどして、気を感じて操作する感覚をつかみます。その先に、気を丹田に集めるとか、気を体に巡らせるとか、そういった健康法としての気功に繋がっていきます。

この方向性では、気の感受性が前提です。感じられなければ操作もできず、気功が成立しません。

気功の修行とは?

気功のスタンダードな修行は、「姿勢(調身)」「呼吸(調息)」「意識(調心)」を調える“三調”を基本とし、代表的な動作として八段錦や丹田呼吸法がよく行われています。体を動かしながら行う動功、動かさずに行う静功とがあり、どちらも瞑想のような側面を強く持ちます。

その形を取ることは誰でも出来ますが、気を明確に感じたり、宇宙や世界との一体感などを得たりといった境地に到達するには、センスや取り組みの継続が必要です。

そもそも、気とは何か?

気功を実践するには、気を理解することが第一です。従来の気功世界では、「気とは万物を構成するもっとも基本的なエネルギーであり、生命エネルギーである」というよく解らない超自然的な何かでした。その本質を知れば、気功が一気に身近になります。

『気』という漢字の意味

気という漢字は、精神活動を指しています。思いつくまま挙げると、元気、やる気、根気、正気、狂気、気配り、気付く、怒気、気になる、気をつける、陽気、陰気など、実に豊富な単語や言い回しがあります。これは気功で使う『気』と本質で繋がります。つまり気とは、精神活動によって生み出されるエネルギーです。

人間は誰でも、ゼロから気を生み出している

何かを思う、考える、意図する、感情が動く、こうしたあらゆる全ての精神活動は、実は気をゼロから生み出す作業です。今、ここで貴方が「へー、そうなんだ……」と思ったなら、その気が生み出されています。逆に、「違うんじゃない?」でも、同様です。喜んでも和んでも、怒っても悲しんでも落ち込んでも、それら全てが気を生み出しています。

例えば、手から気を出せる/出せないという話ですと、人によって違います。気の感受性がなければ操作の感覚も分からず、自ずと気付かず出ていることはあっても、出そうとして出せるものではありません。けれども精神活動であれば、誰もが普通に行っています。気を生み出せない人は、一人もいません。

肉体に流れている気は、何?

それでは経絡図にあるように、肉体に流れている気は何なのでしょうか?それを一般的には、生命エネルギーと解釈しています。それで間違いはありませんが、もっと大元を言うなら「この肉体を機能させて生かそう」とする精神活動のエネルギーです。潜在意識の自身の生存を求める大元の部分が、常に肉体を生かそうと意図し続けています。

初心者が自宅でできる気功セルフケア!

それではここで、気功セルフケアの実践です。気功にまったく馴染みのない初心者が、教室や道場に通うことなく、いきなり自宅で成立させられます。

基本的な心構え

気の感受性はゼロでOK

気の操作はしませんので、感受性はゼロで大丈夫です。何でしたら、気って本当にあるのかなあ?と半信半疑でも問題ありません。

難しく考えず、気楽に!

従来の小難しいイメージは、捨ててください。本当に気楽にカジュアルに実践できます。

気は意図するだけ、思うだけでゼロから作れる!

気を生み出すのに、特別な何かは必要ありません。ただ思うだけ、意図するだけです。この「思うだけ」「意図するだけ」で気功セルフケアを成立させます!

宇宙や世界と一体になるイメージは、厳禁です!

これはある程度、気功の世界を知っている人に向けてです。瞑想をして宇宙や世界に溶け込んで一体感を得られると、真理を垣間見たような神秘的な感覚があるかと思います。瞑想で一時的にそれに至るのは良いのですが、心身の健康上では好ましくありません。

逆に、「自分は宇宙(世界)とは一体ではなく、完全に分離した存在である」と認識してください。

1,丹田強化法

気功セルフケアと言ったら、まずはこの丹田強化ではないでしょうか。呼吸法を通じて丹田に気を集めるなどが、一般的です。

丹田の場所

丹田には、上丹田、中丹田、下丹田とあります。一般的に強化の対象になるのは、下丹田です。単純に丹田とだけ言えば、下丹田を意味します。ここでも以下、“丹田”とだけ表記します。

丹田は、へそから5センチ下、背中に向かって5センチ奥にあります。これを9センチと言う人もいますが、だいたいで良いです。へそのちょっと下、体の内側の中心くらいの意識で充分です。

丹田強化の健康効果

丹田を強化すると、心身のバイタリティーが向上します。また直接的にはインナーマッスル意識が強くなり、体幹が安定。その相乗効果から、様々な健康効果が派生します。

自律神経が整いやすくなり、ストレスや緊張が和らぎます。呼吸が深くなることで血流が良くなり、冷えや肩こり、腰痛といった体の不調も改善しやすくなります。また、腸の働きが活発になって便秘が解消しやすくなり、免疫力や疲労回復力も高まります。さらに、気持ちが落ち着いて集中しやすくなり、睡眠の質も向上します。

世界一簡単な丹田強化

一般的な気功では、呼吸法などから丹田に気を集めます。これには、気をエネルギーとして感じて操作する感覚が必要です。ここでは、そのような操作はいたしません。何でしたら、気を感じる必要もありません。

まず両手を丹田の上に置いてください。そして次に、体の内側の中心を意識して、そこに「多くの気がある」と決めるのです。イメージはしても良いですが、必要はありません。ただ気がそこに多くあると、決定するだけです。

気は思うだけ、意図するだけで作れる!ここはもう、大丈夫ですよね?ですからここで行うのは、「丹田に多くの気がある」という結果を意図するんです。すると自然に、もう丹田強化になっちゃうんですよ!

せっかくだから、感じてみよう!

しつこく「気の感受性はいらない」と強調してきましたが、逆に、気を感じてはいけないという事でもありません。せっかくですから、目を閉じてリラックスして、静かに丹田に意識を向けてみてください。感受性のある人でしたら、そこに強いエネルギーを感じたり、熱を持ったり、色がイメージされたり、といったものが分かるかと思います。そこから体全体、精神が充実していくのも感じられるかもしれません。

勿論、まったく感じなくても大丈夫です!「丹田に多くの気がある」と意図して決定したからには、必ずそうなっています。気功セルフケアとしてちゃんと成立していますので、ご心配なく!

2.入浴とストレッチ

結果として気の流れを良くするのが目的であれば、必ずしも気功というメソッドを用いる必要はありません。日常生活の入浴習慣、ちょっとしたストレッチでも、気の循環は良くなってくれます。気功ですらないという意味で、これが究極的に簡単な気功セルフケアかもしれません。

38~39度で30分以上の入浴習慣

気の流れを良くする入浴では、温度設定が重要です。38~39度のぬるま湯に浸かり、30分連続を目安にしてください。全身の血流が良くなり、連動して気の流れも良くなってくれます。40度以上の高温になると、体は熱いと感じて皮膚が締まり、内部に熱が浸透し難くなります。この時、胸の前を出していてください。全身浴だと苦しくなります。胸の前が出ていれば、半身浴でも、仰向けに寄りかかる形でも構いません。

実はこの入浴という行為は、内気功(自分に行う気功)の代替品以上の価値があります。内気功を行うより、こちらの入浴習慣の方がはるかに有益な場合が多いです。体が冷えて内気功をする効果よりも、温めて血行を良くする方が良さそうというのは、直感的に同意できるかと思います。勿論、達人級の気功修行者であれば話は違うのかもしれませんが、そういう境地はまた別の話です。

入浴後には、ぜひストレッチを

筋肉の硬直は、気の流れを滞らせます。入浴で柔軟になった筋肉を、せっかくですからストレッチでさらに柔軟にさせましょう。これは一般的なよくあるストレッチで大丈夫です。ラジオ体操の柔軟体操部分とかで、十分です。この時のコツは、強度の塩梅です。痛気持ち良いの、気持ち良いが勝っているところで止めてください。痛いが勝ると、今度は逆に固まります。

まとめ、結論

気功は、「難しい」「特別な才能が必要」と思われがちです。けれどもやり方次第では、自宅で簡単にセルフケアとして実践できます。

従来の気功は、気の感受性や修行が前提でした。しかし本質的には、「気」とは精神活動によって生み出されるエネルギーであり、特別な感覚や経験は不要です。もっともポピュラーな丹田強化も、「丹田に多くの気がある」と意図するだけで丹田強化が可能。心身のバイタリティー向上や自律神経の安定、集中力アップなど多くの健康効果が期待できます。

38~39度の入浴、ストレッチも気の流れを良くする優良な方法です。結果として気の流れを良くすることを目指すなら、手段は必ずしも気功である必要はありません。気功を意識せず、日常生活の延長線上で取り組める。これも広い目で見れば、セルフケア気功です。難しく考えず、気楽に実践してください。

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