うつ病は、遠隔治療、遠隔気功で改善するのか?うつ病の原因と、遠隔治療の利点と欠点を解説。

心身の健康

うつ病に対して、遠隔治療、遠隔気功……。この記事をご覧になっている貴方は、可能性を感じて興味はあるけれど、不安もあって踏み出せない。といった状況ではないでしょうか。この記事では、そんな貴方のために、うつ病とは何か? 遠隔治療、遠隔気功とは何か? 本当に効果があるのか? について、詳しく解説します。

一義流気功から見た、うつ病の正体

一般的に、うつ病とは何か?

うつ病は、気分障害を引き起こす脳の病気とされています。精神的・身体的ストレスが原因で脳の機能がうまく働かなくなり、気分が長期間にわたって落ち込み、やる気が出ない状態を指します。日本では生涯で約6%の人が発症するとされ、特に女性に多い傾向があります。

主な症状は、抑うつ気分、興味や喜びの喪失、疲労感、睡眠障害、食欲の変化、集中力や決断力の低下、自責感や希死念慮(自殺念慮)など多岐にわたります。うつ病の原因は完全には解明されていませんが、脳内の神経伝達物質セロトニンの異常やストレスが関与していると考えられています。診断は医師による問診が中心で、症状が2週間以上続くことが目安です。

うつ病に対する一般的な治療

うつ病の治療は、主に「休養」「薬物療法」「精神療法(心理療法)」の三本柱で構成されます。まず、十分な休養と環境調整が重要です。ストレスの多い環境や負担を減らし、心身を休めることで回復の土台を作ります。

薬物療法では、SSRIやSNRIなどの抗うつ薬が用いられます。これらは脳内の神経伝達物質のバランスを整え、気分の安定や症状の軽減を目指します。薬の効果や副作用には個人差があるため、医師の指導のもとで慎重に調整されます。

精神療法では、認知行動療法や対人関係療法などが行われます。認知行動療法は、否定的な考え方や行動パターンを見直し、より適応的な思考・行動に変えていくことで、症状の改善や再発予防に効果があります。また、カウンセリングを通じて悩みを整理し、ストレス対処力を高めることも重視されます。対人関係療法は、うつ病などの精神的な問題を「人間関係」に焦点を当てて改善する心理療法です。

重症例や薬物療法が効かない場合には、電気けいれん療法(ECT)や経頭蓋磁気刺激治療(TMS)などの脳刺激療法が検討されることもあります。

一義流気功から見て、うつ病とは何か?

うつ病 = 脳の病気 は間違い

精神・心は脳が作る。だから全ての精神疾患は、脳の病気である。これが広く共有された認識だと思います。細かいことを省いて端的に表現するなら、「ストレスなど精神的苦痛を感じている内に、気分を上げる脳の機能が壊れてしまった」ということです。

けれども一義流気功では、うつ病をそもそも病気としては捉えていません。精神、心を守る防衛手段であると位置づけています。精神的苦痛が過度になった時、緊急避難として感受性を下げます。その時、精神的苦痛だけではなく、嬉しい、楽しい、やる気、元気などポジティブなものも巻き添えになります。要は、自分で自分の心に麻酔を打っているようなものです。

多くの人は、これを現代医療に反する考え方と思われるでしょう。けれどもセロトニンやノルアドレナリンの分泌が……という現象の部分とは、実は何も矛盾はありません。要はその状態を、故障と捉えるか防衛手段と捉えるかであり、解釈が異なっているだけです。

故障か防衛手段かで、対応が変わる

故障であれば、対応としては修復の発想になります。現代医療の代表的なプロセスは、精神薬で症状のバランスを取りながら、休息によって自然治癒を待ちます。その際、自分を傷つける価値観や考え方があれば、カウンセリングや認知行動療法を加えます。

一方、防衛手段であれば、その必要性をなくす発想になります。一義流気功では、異常反応の解体と心の毒の減少を主眼に置きます。心の毒とは、精神的苦痛そのものです。異常反応は、心の毒を増やして深刻化させるものです。心の毒の著しい増加に対し、感受性を麻痺させて心を守る。そうであれば、心の毒を減らしてあげれば、うつ病でいる意味がなくなります。

もちろん、故障という発想からも、多くの改善例はあります。心の毒を生み出す原因から離れて休息できれば、心の毒が減るという共通のプロセスを経るからです。けれども異常反応を解体しない前提の改善では、改善した後に課題を残します。多くの人が、以前よりも簡単に追い込まれるように弱体化しています。異常反応を解体し、心の毒を減らしていった先の改善では、それがありません。むしろ、うつ病になる前よりもさらに強いより健全な精神状態にまで高めていけます。

遠隔治療は、うつ病に有効なのか?

精神への治療では、手を触れない

肉体への治療、硬直した筋肉をゆるめる治療では、その箇所に手を触れています。手から気を出しているのではなく、硬さと治療中の変化を見るためです。

精神、心には、そのように手で触れる場所がありません。ですから治療では、特にどこかに触るでも、かざすでもなく、ただこちらの精神活動、意図によって現象を起こしています。来院された方に行う際、距離として20~30センチというところでしょうか。

どの距離でも効果は同じ

そもそも気功治療の効果は、物理的な距離とは何の関係もありません。来院時は20~30センチくらいですが、これが1メートル離れても、10メートルでも100メートルでも、10キロでも100キロでも10000キロでも同じです。

ですから手を触れていないという段階で、来院された方にも遠隔治療を行っているのと同じです。それがただ遠く離れているだけの話で、何も違いはありません。

もちろん、海外であっても同様です。海を越えられないとか、国境線で遮断されるとか、そういった性質も制度もありません。試した経験はありませんが、宇宙ステーションで衛星軌道に乗っていても、月に降り立っていても同じでしょう。

遠隔治療の欠点と言えば欠点

治療効果という部分では、遠隔治療に遜色はありません。ただ欠点と言えば欠点なのは、顔を向き合わせていない事実そのものでしょう。やはり人間と人間とのコミュニケーションですから、実際に顔を向き合わせた方が相手をよく知れますし、安心や信頼が生まれやすいというのは、あると思います。

ただこの欠点は、利点にもなります。誰だって初対面の相手には、それなりに緊張します。対面しなくて良いというのは、やはり人によっては気楽なものです。また足を動かして通わなくて良いというのも、大きいでしょう。来院の移動自体に大きな負荷を感じる人もいますし、それでキャンセルしたら相手に悪いという意識がプレッシャーになる場合だってあります。

必要であれば、ZOOMで顔を合わせます

基本、遠隔治療では連絡に電話を使います。ただ必要というかご要望があれば、ZOOMで顔を見せ合うこともあります。デジタル通信ではありますが、これにより実際に対面していない不利益も、かなり軽減できます。

来院、出張も組み合わせられる

基本的には遠隔治療で行いたいけれど、最初の一回は実際に会いたい。うつ病だけでなく、体に触れることが必要な肉体の治療も平行したい。という場合には、来院、出張を組み合わせられます。

遠隔治療中の過ごし方

来院、出張、遠隔と、受け方はどれも同じです。楽に横になれる環境をご用意ください。横になり、静かに目を閉じて治療を受けて頂きます。

横になって目を閉じるのは、自分のエネルギーを他に使わないためです。気功治療は、施術者と受ける人との共同作業です。二人の気を合わせて、異常反応の解体、心の毒の減少、などの現象を起こします。その際、受ける側が他に何かをやっていると、そちらにエネルギーを割かれます。せっかくの機会ですから、出来るだけ高い治療効果を得るために、横になって他のことはしないでいてもらいます。

目を閉じるのにも、ちゃんと意味があります。目を開けて見えているだけで、実は結構な精神エネルギーを使っているんです。物事に集中して考える時や、特別に美味しい物を味わいたい時など、目を閉じて視覚を遮断しますよね? その延長線上で捉えてもらうと良いと思います。同じ理屈で耳も塞いだ方がより良いという理屈ではありますが、そこまでは通常、こちらからは求めていません。

ただこれも、そんなに厳密ではありません。少しでも立って歩いたらダメという極端な話ではなく、トイレに行くとか水を飲むとか、宅急便を受け取るとか、そういったちょっとした動きは大丈夫です。治療時間の間、基本的に楽に横になって目を閉じていてくださいとお願いしています。

まとめ、結論

うつ病は一般的に、脳の機能異常による気分障害とされ、休養・薬物療法・精神療法が主な治療法です。しかし一義流気功では、うつ病を「脳の故障」とは捉えず、過度な精神的苦痛から心を守るために感受性を下げる「防衛手段」と考えます。現代医療と一義流気功の違いは、まずうつ病を「故障」と見るか「防衛」と見るかの解釈にあります。しかし、ストレスや神経伝達物質の異常が関与する点では共通しています。

一義流気功では、うつ病からの回復には「心の毒(精神的苦痛)」の減少が本丸であると位置づけています。心の毒を大きく減らすには、「異常反応の解体」が必須です。現代医療やその他の療法でも回復は可能ですが、異常反応の解体を経ない以上は、どうしても以前よりも脆弱になり大きく再発リスクを残します。一義流気功では、うつ病が治るを超えて、さらにより強く健全な精神状態を目指せます。

遠隔気功治療は、物理的な距離に左右されず効果があります。来院・出張・遠隔のいずれでも対応可能です。対面しないことで気楽さや安心感が得られる一方、コミュニケーション面の不足はZOOMなどで補えます。

小池義孝の本

『知るだけで防げる うつの本』は、異常反応と心の毒との関係性を説明。『忘れたい過去が最短1分で消える!』は心の毒を自分で消すワークをご紹介しています。


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