近年、ストレスによる体調不良や病気が増加しています。その中で特に耳に関係するトラブルとして注目されているのが「突発性難聴」です。突然片方の耳が聞こえ難くなるこの病気は、「朝目が覚めたら急に聞こえなくなっていた」というケースが多く、不安になる人も少なくありません。
突発性難聴は、放っておくと回復が難しいこともありますが、早めに適切な治療を受ければ聴力が戻る可能性もあります。特に発症から72時間以内に受診することが大切だと言われています。
この記事では、突発性難聴の原因やストレスとの関係、症状の特徴、検査や治療法、そして再発予防のための生活習慣改善についてわかりやすく解説します。
ストレスも原因に!突発性難聴とは

突発性難聴とは、片耳が突然聞こえなくなる病気です。症状は数時間から数日のうちに一気に進行し、前触れのない発症がほとんどです。特に40〜60代の人に多いとされていますが、年齢に関わらず誰でもかかる可能性があります。過労やストレスを抱えている人の発症が目立つことから、働き盛りの世代に注意が必要です。
ストレスと突発性難聴の関係
突発性難聴の原因はひとつに絞れませんが、最近の研究では「ストレス」が関係している可能性が指摘されています。
- ストレスで自律神経が乱れ、耳の中(内耳)への血液の流れが悪くなる
- ストレスが続くと免疫力が下がり、炎症や感染症を引き起こしやすくなる
- 睡眠不足や疲れの蓄積によって耳の機能が弱ってしまう
このようにストレスが肉体に悪影響を及ぼし、突発性難聴の引き金になるケースがあります。
突発性難聴のサインや初期症状
突発性難聴は突然起こりますが、以下のような症状が出て「おかしいな」と気づくことが多いです。
- 耳鳴り:キーン、ジーなどの音が耳の奥で鳴る
- 耳の詰まり感:耳に水が入って塞がったような感じ
- めまい・ふらつき:体のバランスがとりにくい
- 朝、急に聞こえが悪くなっている
これらの症状は「耳が疲れているだけ」と思って放置されやすいですが、突発性難聴のサインかもしれません。すぐに改善しない場合は、できるだけ早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
症状の段階と回復の見込み
突発性難聴の経過は人によって大きく異なります。
- 軽度の場合:数日から数週間で自然に回復するケースも多い
- 中等度の場合:治療により改善は見られるものの、完全には治らないケースが増える
- 重度の場合:治療をしても聴力が元に戻らないケースが増える
重要なのは、発症から治療開始までの時間が短いほど回復する可能性が高まるという点です。突発性難聴は「時間との勝負」であり、異常を感じたら迷わず早めに受診しましょう。
検査と診断
耳鼻咽喉科では次のような検査がおこなわれます。
- 純音聴力検査:さまざまな音を聞き取り、どの高さの音が聞こえ難いかを調べる
- 語音聴力検査:言葉を正しく聞き取れるかどうかを確認する
- 画像検査(MRI・CTなど):腫瘍や脳の病気が隠れていないかチェックする
- 血液検査:炎症や自己免疫疾患など、背景にある病気を見つける
これらの検査を組み合わせて診断されます。
突発性難聴、主な治療法と予防法

突発性難聴は「早期治療」が鉄則です。よく行われる治療には以下のものがあります。
ステロイド治療
突発性難聴に対して最も一般的に行われる治療です。
- 仕組み:ステロイドには強い抗炎症作用があり、内耳の炎症や腫れを抑えて聴力の回復を促します。
- 方法:通常は飲み薬として処方されますが、効果が不十分な場合には鼓膜を通して耳の中に直接注射する局所投与も行われます。
- 注意点:強力な薬であるため、糖尿病や高血圧、胃潰瘍などを持っている人は副作用に配慮しながら使用する必要があります。
血流改善薬
内耳は非常に細い血管から酸素と栄養を受け取っています。そのため血流の悪化は聴力低下の一因になります。
- 仕組み:血管を広げたり、血液をサラサラに保ち、内耳への酸素や栄養の供給を助けます。
- 位置づけ:単独では大きな効果を発揮しにくいため、ステロイド治療などと組み合わせて補助的に利用されます。
高気圧酸素療法(ハイパーバリックオキシジェンセラピー)
特殊な治療法として取り入れられる場合があります。
- 仕組み:専用の装置に入り、通常より高い気圧の環境下で高濃度の酸素を吸入することで、血液中の酸素量を増やし、内耳の細胞修復を助けます。
- 実施状況:大学病院や大規模医療機関の一部でのみ受けられる治療で、身近に提供している医療機関は限られています。
- 効果:誰にでも有効ではありませんが、発症から早い段階で行えば回復を後押しする可能性があります。
補助療法(ビタミン・点滴など)
体全体の状態を整える目的で取り入れられます。
- ビタミンB群・Eは神経や血管の働きを補い、耳の修復を支えます。
- 点滴治療では水分や栄養を補給し、体力を保ちながら回復しやすい状態を作ります。
- 直接聴力を改善するわけではありませんが、治療効果を高める補強役を担います。
リハビリ・補聴器
回復が不十分な場合、日常生活を支える手段として活用されます。
- リハビリ:音を聞き分ける訓練や会話に慣れる練習を行い、残った聴力を最大限に生かします。
- 補聴器:聞こえを補助し、会話や生活の不便を軽減します。専用の調整によって本人に合わせた使い方が可能です。
心理的サポート(カウンセリング・ストレスケア)
突発性難聴はストレスとの関わりが深いため、心のケアも重要です。
リラクゼーション:深呼吸、瞑想、ヨガや気功などで自律神経を整え、全身の血流を改善します。
ストレスの影響:緊張状態が続くと内耳の血流が悪化し、症状の引き金になります。
カウンセリング:悩みや不安を和らげ、精神的な負担を減らします。
日常生活でできる予防法
突発性難聴を完全に防ぐ方法はありませんが、全体的な日常生活の見直しが、発症のリスクを低下させます。また予防だけではなく、回復させようとする段階でも、考え方は同じです。
質の良い睡眠をとり、疲れをためない
- 睡眠は体の修復や自律神経のバランス回復に欠かせません。
- 睡眠不足が続くと自律神経が乱れ、内耳の血流低下を招きやすくなります。
- 深い睡眠が取れる環境(寝室の明暗・寝具・就寝前のスマホ控えなど)を整えることが、耳を守る第一歩です。
過度な残業や無理な働き方を避ける
- 長時間労働や心身のオーバーワークは大きなストレス要因です。
- ストレスにより交感神経が優位になり、耳への血流が減少しやすくなります。
- 働き方を見直して休養を確保することが、突発性難聴のリスク軽減につながります。
食生活を整え、栄養バランスを意識する
- 内耳の健康にはビタミンB群(神経伝達を助ける)、ビタミンE(血流改善)、抗酸化物質(細胞老化防止)が役立ちます。
- 偏った食事は血流や代謝の悪化を招き、耳への酸素供給を妨げます。
- 炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルのバランスを意識すると、耳の細胞の働きを保つ助けになります。
適度な運動で血流を改善する
- 有酸素運動(ウォーキングや軽いジョギング)は全身の血流を良くし、内耳にも栄養と酸素を届けやすくします。
- 運動はストレスの発散にもなり、自律神経を安定させる効果もあります。
- 激しい運動ではなく「軽く汗ばむ程度」を継続することが理想的です。
カフェインやお酒をとりすぎない
- カフェインやアルコールは血管の収縮や拡張に影響しやすく、過剰摂取は内耳の血流を乱す可能性があります。
- 飲みすぎは睡眠の質も下げ、疲労を蓄積させてしまいます。
- 適度な範囲で楽しむ分には大きな問題はありませんが、摂りすぎない工夫が予防につながります。
煙草を控える
- 喫煙は血管を収縮させ、耳の内部に必要な酸素供給を妨げます。
- 長期的には動脈硬化を進め、耳の細かい血管にもダメージを与えることがあります。
- 禁煙や本数を減らすだけでも耳の健康維持につながります。
ヨガや深呼吸、気功、瞑想などで自律神経を整える
- 自律神経のバランスが安定すると、血流や免疫力が改善され、耳への負担も減ります。
- 呼吸法や瞑想は副交感神経を優位にし、リラックス状態を作りやすくします。
- 気功やヨガのゆったりした動きは血流を促し、同時に精神的な安定感も得られるので二重の効果が期待できます。
よくある質問(Q&A)

Q:突発性難聴は自然に治る人もいるの?
A:軽いケースでは自然に回復する人もいます。ただしすべての人に当てはまるわけではなく、治療が遅れると回復が難しくなるため、放置はおすすめできません。
Q:ストレスだけで起きるのですか?
A:ストレスは大きな要因と考えられていますが、内耳の血流障害やウイルス、免疫異常など複数の要因が重なって起こるとされています。
Q:病院にはいつ行けばいい?
A:耳の聞こえが急に悪くなったらできるだけ早く、理想は72時間以内の受診です。このタイミングで治療を始められるかどうかが予後に大きく関係します。
一義流気功治療院では、ストレスから来る突発性難聴にどう対応するの?

それでは一義流気功治療院では、ストレスから来る突発性難聴にどう対応するのでしょうか? 精神的苦痛、心の毒の減少が中心になります。
精神的苦痛、心の毒とは?
気功の“気”は、気分、気持ち、気が滅入る、気に入る、気が付く、など精神状態や動きを意味する言葉です。人は何かを思ったり意図したり感情が動いたりする度に、気を生み出しています。その気をエネルギーとして把握し、操作する体系が気功です。
嫌だ、辛い、苦しい、といった精神的苦痛も、そうした気の一種です。一義流気功では、これを「心の毒」と表現しています。生み出された心の毒は、物と同じです。何もしなければ溜まって増えて行くし、処理すれば減ります。ストレスで突発性難聴を発症させているなら、間違いなくこの心の毒の増加が背景にあります。
精神から心の毒を減らし、ストレスレベルを下げる。これがストレスを原因とする突発性難聴に対応する、中心的な取り組みになります。
異常反応の解体
心の毒を減らす前提として、『異常反応の解体』を必要とするケースがあります。異常反応とは、潜在意識にある不合理な恐怖心で、胎児から二才の段階で作られ、以降はそのまま増減せず一生、持ち続けます。異常反応が占める領域が大きければ大きいほど、心の毒を色濃く溜め込みやすく、心身の深刻な悪影響につながります。
「異常反応の解体 → 心の毒の減少」
これが、一義流気功だけが行える強力な回復へのプロセスになります。
環境を変える、考え方や価値観の修正
当たり前の話ですが、ストレス環境下に居続けながら、心を癒すのは困難です。人と状況によっては、まず自分が身を置く環境を変える。有無をいわずその場から逃げる、思い切った行動が必要になります。
また考え方や価値観で、自分自身を苦しめている人は、その修正が必要となります。多くの場合、心の毒による不自由さが起因になっておりますので、その減少と共に修正していく形です。
潜在意識から情報を引き出す
潜在意識とは、自分自身で気付かない精神領域を指す言葉です。明確な境界線はなく、グラデーションのように分からなくなっていくのが潜在意識です。潜在意識は、自分自身をよく知っています。ストレスから来る突発性難聴であれば、どのストレスがどのように作用し、その症状に至ったのかを知っています。
そこから情報を引き出すことにより、異常反応の解体、心の毒の減少、必要な環境や考え方・価値観の修正など、全てが明らかになります。この技術により、一人一人の状態に合わせた丁寧な対応が可能になっています。
まとめ~ストレスによる突発性難聴は早めの治療が大切!~
突発性難聴は、ある日突然片耳の聴力が低下する病気で、耳鳴りや耳の詰まり感、めまいを伴うこともあります。原因は明確に特定されていませんが、ストレスや過労、自律神経や血流の乱れが関係すると考えられています。早期に耳鼻咽喉科を受診し、ステロイド治療や血流改善薬など適切な処置を受けることで回復の可能性は高まります。予防としては十分な睡眠や栄養バランスの取れた食事、適度な運動や禁煙、ストレス管理が欠かせません。
一義流気功治療院では、ストレスが引き金となる突発性難聴に対し、心の毒を減少させる独自のアプローチを行い、精神的負担を軽減しながら回復を支える取り組みを実施しています。
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